高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2010.05.28

上棟後の雨漏りで集成材の含水率が… 2009.05.28掲載分

質問者/Nさん

 突然のメール申し訳ありません。現在新築中の施主です。自分の知識では判断できない事項が生じて困り果て、情報収集をしているところです。
 実は上棟してから雨漏りという信じられないことが起きたのですが、パララムという集成材が含水率20%あるとのこと。変えてもらえそうにない場所なので、このまますすめることに承諾して良いか悩んでいます。お時間が許せばアドバイスをお願いしたいのです。何か資料をお持ちではないでしょうか?
 どうぞよろしくお願いします。
 パララムとは集成材ではありません。小さな木片を混合して圧縮張り合わせで成形した材料ですが、集成材より強度があるとされています。集成材と含水量などはほぼ同じであるとされていますが、通常10%くらいで推移しています。
 しかし、保管環境や搬送、工事中に雨水など受け、一時的に含水量が増加する場合がありますが、この程度では強度や経年劣化に著しい影響を与えないということです。
 工事中において、搬入、組み立て、屋根の敷設、開口部の取り付け、外壁敷設など、風が伴えば雨はいつでも入る可能性があります。建材や構造部材のほとんどはこうした一時的なストレスに耐えられる性能を持っています。雨水や経年劣化に極めて高い性能の接着剤が開発されており、質問者の心配は無用と思われます。しかし、この材料が吸いこんだ雨漏りの湿気が乾燥したことを見極めて、囲い込むことが肝心です。