高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

家の外回りについて

外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど

2010.06.11

屋根瓦の取り付けについて 2010.06.11掲載分

質問者/鹿児島県加世田市・SJさん(公務員・41歳・男)

 あまり聞いたことのない話ですが、よろしくお願いします。
 わが家は、2×4で建築中です。5月頃の棟上げ時、輸入瓦(スパニッシュ瓦)が2ヵ月ほど遅れるということで、屋根にアスファルトルーフィイングを施し、その上に仮の屋根材(外壁ボード)を取り付けて内部工事を進め、そして、瓦がきた時点で取り替えを行うということになりました。
 ようやく瓦がくることになったのですが、業者からの提案で、取り替えに際し、現在取り付けてある屋根材(外壁ボード)の上から輸入瓦を取り付けてよろしいでしょうか、というのです。
 棟上げ時の話では、仮の屋根材を取り外し、アスファルトルーフィングの上にゴム系の下地材を敷き、そして輸入瓦を取り付けるということだったのですが、素人の私としては、即答できませんでした。
 このような施工方法でよろしいのでしょうか、他に良い方法があればアドバイスをよろしくお願いします。また、ただでさえ重たい輸入瓦を仮の屋根の上に取り付けて、屋根材の重量により家自体にひずみがこないか心配です。その辺もよろしくお願いします。
 あまり好ましいことでありませんが、現場の事情で本件のような対応をする場合があり、まったく異常な施工行為ではありません。しかし、業者が施主の質問者に施工方法の是非を尋ねるほうが気になります。
 品確法で、雨漏り事故は施工者の責任であることが法的に確立しており、確認の有無より雨漏り事故の起こらない施工仕様がどんな場合でも前提となります。
 構造的な問題がない場合、仮に取り付けた外壁材は、むしろ外さないほうが良いと思います。外す工事で下地などを損傷する確率が高くなります。本件の場合、その外壁材の上にゴム系(ブチル系)のシートを全面に張りつけることを前提とすべきでしょう。
 構造的に2×4工法は、壁構造といって平均的に加重を支える構造となっており、外壁材1枚くらいの加重で歪みなどのトラブルを起こすことは考えられません。