高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2010.07.01

水道管から微妙に水漏れしている 2009.07.01掲載分

質問者/奈良県奈良市・HMさん

 築6年の一戸建てに住んでいます。地面は、丘陵地を削っている部分と8メートル高の擁壁のある埋め立てた部分とでなっています。基礎は、べた基礎でその下は地盤改良されています。新築して1年ぐらいで風呂側の犬走りにひび割れが入り、補修し、それから毎年ひび割れ(同じ箇所)補修の繰り返しをしていました。埋め立てた土が少しずつ下へ下がっているために、少々の犬走りのひび割れは仕方がないと思っていましたが、最近、またひび割れが目立ってきたので、先週、業者に頼んで犬走りを割って見たところ、べた基礎と風呂側の基礎の間から水が少しずつ湧き出ていました。
 すぐに水道業者を呼び、水道管に圧力をかけて見てもらったところ、風呂場か洗面所の水道管のどちら側からか微妙に水漏れしているとのことでした。ただ、面倒なことに家の風呂は造りつけの風呂で、洗面所の床下は土間にして直接フローリングを貼っています。水漏れの箇所を見つけるにはある程度、風呂や洗面所を壊さなければならないと思いますが、これらの修繕に掛かる費用は水道業者に持ってもらえるのでしょうか?
 また、風呂と洗面所に隣接しているキッチンの床下を見ると風呂側と洗面所側の壁の下が濡れていますし、柱も黒くなっています。洗面所のコンパネに打ってある釘も錆びて壁紙を茶色くしています。今後の家のためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか? また、これらの費用も請求できるのでしょうか?
 専門家のご意見を聞かせていただければと思い、メールしました。よろしくお願いします。
 まず、水漏れの原因を特定できたことは幸いなことであると思います。いずれにしても、できるだけ早急に改善をしなければ、構造体のダメージはいっそう深刻になります。腐食菌に侵されたり、白蟻の被害を誘発する場合もあります。また内装材の変色や釘頭のサビも、周辺含水量の増加によってなされたものと思われます。要因の水道給水管を取り替えるには、関連する周辺の壁や床、あるいは、土間の一部も撤去しなければならない場合があります。
 費用については、水道業者に責任を押し付けることは困難と思われます。漏水の原因が必ずしも水道業者のみに特定できません。地盤変動による配管の歪みや浴槽の防水層、あるいは、施工時の大工さんの施工の不手際で配管を損傷させたりの要因も考えられます。
 契約時の経緯にもよりますが、一般には施工工務店が、全般の施工責任を負うことになっています。しかし、築6年を経過した段階で、施工業者に補修工事費を負担させるだけの責任を負わせるのは大変難しいとことと思います。施工業者の道義的な責任の範囲で、その好意にすがる方法しかないと思われます。施工業者に実情を見てもらい、できるだけ費用をかけないで、改修工事を行うことが最善と思われます。しかも、早急に実施することです。