工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2010.07.02
MS床材の性能表示の確認方法は? 2009.07.02掲載分
質問者/東京都北区・oriharaさん(会社員・31才 男性)
新築マンションを初めて購入しました。
上階にお子様のいるご家族が越してこられたようなのですがけっこう音が気になります。L-40級の遮音性と販売員に言われたのですが図面集には記載されておりません。確認するすべがなく本当にL-40級なのか、非常に不安です。調べる方法・団体等はあるのでしょうか?
また販売員が口頭で言っているだけでは後に証拠としても残らず工事業者にしか真実はわかりません。図面集には必ず記載されなければならない等の法規はないのでしょうか?
マンション等の床における遮音性能の等級を表示するため、JISで、L―30~80までと定められております。数値は小さいほど遮音性が大きいとされるため、質問のL40級は、かなりハイレベルの遮音性を意味しております。
等級は、コンクリートの厚さ、クッション材、床仕上げ材、更に階下の天井など、複合部材での構成で決まります。
新築マンションなどでは、建築基準法(125Hz―25dB等、L40とは単位が異なるが)で界壁の遮音についての規定があり、確認申請の際に役所の審査対象になっておりますので、L40級というのも部在構成上、根拠のある数値であると思います。
質問の、調べる方法は、床の一部を開口して、複合部材の種類を特定すれば、およその見当がつきます。
大工さんにお願いして構成部材を調べてもらい、その構造図を遮音に詳しい建築設計事務所に持ち込めば、確認することができるでしょう。
しかし、騒音は、音の発生源、種類によってその伝わり方が異なります。また、床材を支えるタル木下地の配置などによっても異なりますし、空調ダクトや外部のサッシを通じ、階下や周辺に思わぬ音を撒き散らす場合があります。
本件の最も建設的な解決法は、上階に住んでいる方に事情を話し、厚手の絨毯を敷いて頂くとか、柔らかくて厚いスリッパ履いて頂くなどによって、かなり解決出来ると思います。
マンションに住む場合、戸建住宅と異なり、コンクリートの向こう側に他人が住む訳ですから、全て自分の思うようにいかないのは覚悟しなければなりません。
あくまでも感情的にならず、友好的な人間関係を基本に交渉する事が肝心かと思います。