高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2010.07.05

基礎はどっちがいい?スラブ基礎とベタ基礎 2009.07.04掲載分

質問者/長野県諏訪市・STさん(会社員・30才 男性)

 親が家を建てる予定なのですが何も知識がないので教えて下さい。
土地は購入済みなのですがこれから家を建てます。基礎はスラブ基礎とベタ基礎とどちらがよいのですか?
 住宅の基礎に関する問題は、最も相談すべき重要事項であると思いますが、意外にその数が少ないのが現状です。質問のスラブ基礎とベタ基礎は同じもので、強度のある鉄筋コンクリート土間と外周布基礎を一体化したものを言います。一般の基礎は布基礎といって、外周だけではなく、構造体をうける箇所に間仕切り状に布基礎を打ち込む方法です。布基礎を何本も多くするほど強度が大きくなります。昨今、従来の布基礎式より、ベタ基礎式が多く採用されるようになりました。それは、布基礎での床下腐蝕のトラブルが多くなって来た事にあります。
 昔の家の床下は、石が置かれその上に土台が敷かれておりました。通気性を良くして家を腐らせない工夫であったのです。布基礎は、住宅中央付近の基礎内部の通気を阻害する場合が多くあり、特に湿地帯などではその確立が高くなります。
 ベタ基礎は、土間で家を支える構造となり、多少、地盤の軟弱なで土地も施工が可能となります。また、湿気の多い湿地においても地下からの湿気を遮るため、腐蝕を防止しやすくなります。多少、施工費がかかると思いますが、慣れた工務店ですと間仕切り布基礎を省略できる事で、ほぼ同価格で施工するところもあります。しかし、外周基礎を土間より高く立ち上げる場合、土台の高さを合わせるための内側の基礎は必ず、独立した立ち上がり基礎でなければなりません。
 施主にとって正しい施工のベタ基礎(スラブ基礎)が布基礎と対比して劣るところはありません。