高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2010.08.09

無落雪型三角屋根にしたが不安です 2009.08.08掲載分

質問者/札幌市白石区・地球さん(会社員・28才 女性)

 現在、家を新築中(完成は8月末)です。家の屋根は無落雪型三角屋根にしました。(屋根にツバがついています)見た目のこともあり、敷地はそんなに広くないのですが雪が落ちないと言うことだったので、このタイプにしました。今、気になっているのは、建設作業中に隣の住人の方が、家の屋根の形状を見て「雪が落ちてくるけど、大丈夫ですか?」と大工さんに聞いていたという点です。設計段階では、設計者の方も「雪は落ちません」と言っていたのですが、今になって、雪が落ちるかもしれないと思うととても不安です。隣の敷地に雪が落ちると思うと・・・。
 
 また、この件に関して、隣人とのトラブルを避ける為に事前に行っておくべきことなどありましたらご教授ねがいます。
 勾配付きの無落雪屋根とは、屋根の勾配に逆らって、横向きにツバを立ち上げ、積雪を屋根の上に堆積させ、自然の風で吹き飛ばす屋根の事を言います。勾配付きの無落雪屋根を完璧にするためには、急勾配を避ける(新雪が滑り落ちる事が有る)、天井断熱を徹底的に行う(生活熱で屋根の雪を溶かし雪が重くなり風で飛ばなくなる)、小屋裏換気(屋根の裏側に熱が当たらないようにする)を行う等の条件を備えていなければなりません。
 このような施工を履行しなければ、屋根の上部の雪と下部の雪質が異なり、上部の新雪が落雪する危険性があります。
 質問者の屋根がこの条件を備えていれば、隣人とのトラブルを回避できると思います。