高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

契約・法規のトラブル

業者側のミスで発生した補修工事費用など

2010.08.25

家の性能に関わる部材選定について

質問者/ISSEI

半年前に、新築一戸建て住宅を新築しました。
建築中は、工務店のホームページの工事日記に写真がアップされます。
とのことで、そこには、*****吹き付けが完了しました。と記載されていました。(他物件でも、すべて*****になっています。)ところが、最近、他の製品が吹き付けられていることが判明しました。工務店に確認したところ、同種品で問題ありません。との回答がありました。(ホームページはその後も訂正されていません。) 確認申請書には、発泡ウレタンフォームとあります。どちらの製品もこの分類に入りますが、調べてみると、*****は、生涯性能保証があったり、他にも、性能差、価格差があるようです。この場合、工務店側に対して、説明責任、損害賠償等、追求することは、過剰要求になりますでしょうか?
確認申請では、発泡ウレタンをA種B種などと、大まかな分類しかされておりませんが、断熱材の生命線である熱伝導率が大きく異なり、密着強度、経年変化を示す指数にも大きな違いがあり、価格も大幅に違ってきます。

特に発泡倍率といって発泡の際に、いわゆる「ふくらし粉」のよう添加剤混入で100倍、150倍に膨らます事が可能です。
当然、価格は飛躍的に安くなり、性能は驚くほど悪くなります。

本件の課題は、確認申請の内容を問うのではなく、家を建築する際に交わした約束事の中で、出来上がった家の断熱性能、気密性能、サッシのK値など、家の熱損失係数(Q値)に関わる事項を検証してみてください。
契約書に記載していなくとも、口約束やホームページなどで高性能の家を造ることを示した場合、その責任を問う事も可能です。

確認申請書に記載の「発泡ウレタンフォーム」とあり、それ以外に何の約束もしていなかった場合、損害賠償を要求するのは難しくなりますが、本件記載の「*****」なるもと、実際に使用された発泡ウレタンが大きく異なるような場合は、納得のゆく説明を求めるのは当然だと思われ、決して追求することが過剰要求にならないと思います。