設備や内装一般
暖房や電気湯水器、トイレの配管など
札幌です。2年前の夏に注文住宅を購入しました。
高気密、24時間換気、床下鉄筋コンクリートの木造2階建て住宅です。
12月に基礎工事をして、3月頃から工事が再開してます。
今年の夏、最初にトイレの壁にカビが発生しました。
すぐ連絡すると(建てたときから設計士ではなく、施工者の方に連絡してました)、トイレのドアを開けて通気をよくする&暖房をつけて(パネルヒーター)
床下を暖めるとの事でした。
その後、色んな所がカビ臭くなり、寝室に二つあるベットのマット、子供部屋の床、玄関横に靴収納とコートかけにしている物置の中の靴&コートがカビだらけになってしまいました。(すべて1階です)
あまりにカビが酷いので、何度か連絡しましたが
「今年の夏の湿度は異常だから」との事でした。
子供が喘息持ちもあり、ベットのマットは天気のいい日に干したり
ふき取ったり。。。と掃除しましたが、布の中に入り込んでいるのか
匂いはとれません。
やはり、何か対策はないのかと今度は設計士さんの方に連絡すると
他にもカビ被害が何件か出ていて、除湿機を貸し出す事で
解決したようなんです。
設計士さんの方の勘違いで、私の家にはすでに除湿機を置いていると
思っていたらしく、貸し出しはありませんでした。
すぐに、確認に来てくれましたが、対策は「除湿機をおく」ということなんです。
床下がコンクリートなんですが、床下点検口から中をのぞいて
少しヒンヤリしていると言っていました。
あと、今まで各設備の点検に来たことはなく、24時間換気の
排気口が砂汚れ?のようらしく、うまく動いてなかったのかも。。。と
今度点検しに来るといっていました。
コンクリートの上に木造住宅で、温度差も出てるし来年からの
対策としては、
・暑くなる7月下旬くらいに一度暖房を入れて床下を暖める。
・ただ、夏の暑い日に暖房は辛いので、除湿機を置くか
北海道の夏もエアコンが必要になってくる。
と言われました。
来年の対処方より、今カビがでてる状況を確認し
何か問題はないのか、空気の流れがいい状態を想定して
作った建物ですが、構造上問題はなかったのか。。。ととても心配です。
カビは最初トイレに出たときは仕方ないのかなぁ。。。とも思ってました。
周りに聞くと、木造、24時間換気でカビの出ている家はありません。
やはり、構造上何か問題があるのでしょうか?
さしあたってカビだらけのベット2つ、買い換えたいのですが
保障してもらうなどは、行き過ぎた要求でしょうか。。。
このような事象を伴う時は、まず床下の環境を調査するのが基本となります。
気密住宅、24時間換気と書かれていますが現在は、北海道の住宅で気密性を確保しない家など皆無と思われます。
建築基準法で24時間換気が義務化となっており、これも常識となっています。
また気密性能も断熱性能とセットでなければ意味がなく、要はその性能の程度が問われるところです。
換気量が充分に満たされていると、結露やカビが発生し難くなる事は事実ですが、状況によっては換気で対応し切れない場合も多くあります。
「7月に暖房せよ」とは、理論的に露点温度を回避する理由になりますが、実際にサウナ風呂のような居住空間となり、健全な住まいと云えません。
確かに除湿機を設置するとある程度の効果はありますが、その機械の周辺のみの効果しか期待できません。
根本的な要因を突き止める事が先決でしょう。
まずは床下環境を徹底調査をしてください。
配管からの水漏れはないか、雨水が床下に回っていないかどうかを検証する必要があります。
また床下に潜って土台の含水量を計測して戴きましょう。
通常は含水量15%程度の人口乾燥材を使用していますが、20%〜30%以上に増加しているようなら、何らかの異常が起きていると判断すべきです。
夏だけではなく、冬になると異なる場所に結露とカビが出る場合があります。
床下コンクリート面が、外部地盤面より高くなっている場合は、床下コンクリートを常に乾燥させるような通気を促す必要があります。
床下がひんやりするのは当然で、地熱(平均15℃くらい)を吸収しているからです。夏は、これを温めて露点温度を回避させるため、暖房しろと云うのでしょう。
基本は通気を促す事で、結露をさせずに空気に溶け込ます事です。
買い換えたベッドの保障云々の前に、直ぐにでも要因を特定して対処すべきです。対応を誤れば床下に不朽菌が周り、床下から家を腐らせてしまう場合もあります。仰せのとおり、来年の対処法を言い合っている場合でないと思われます。