構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
断熱性能について相談です。
外壁の構造ですが、外側から
サイディング、通気口(胴ぶち)、防湿シート、グラスウール+筋交い、石膏ボード、クロスという順になっていると工務店から説明を受けました。
その構造でさらに、ベニヤ板のようなもの(構造用合板?)を挟んでもらうと
断熱効果を高めることができると別の知人から話を聞き、工務店に要望しましたが、板を挟むと湿気がこもってしまう、断熱効果を高めるにはグラスウールを厚めにするというやり方もあるが、いずれにせよ、断熱効果を高めれば高めるほど、湿気がこもりやすくなる構造になってしまうため、難しいといわれました。
(板はあくまでも、強度のためで、断熱効果としてはではないといわれましたが、副次的には断熱効果もあるのではと私は思っています)
板を挟むと、家の造りも変わってしまうのと、日当たりはよいのだしそのままでも十分断熱効果はあると説明を受けましたが、工務店の言い分と知人の言い分どちらも納得がいくだけにもう一つの意見を頂きたく、ご相談しました。ベニヤ板(構造用合板)を挟むと湿気がこもってしまうのでしょうか?
確かに工務店の言う作りでも断熱効果は出るとは思いますが、
十分断熱効果があるといっても、個人差があると思います。
冬は暖房をあまりつけなくても過ごせるような環境を目指しています。
(居住地は神奈川県です)
以上、よろしくお願いします。
構造的には、外壁材、通気層、透湿材(防水性)、グラスウール、「出来れば気密シート」、石膏ボード(内装下地)、内装仕上材となります。
寒さを防ぐには、断熱材を厚くすると同時に、家の隙間を無くする気密性能が有効です。
例えば、20ミリ構造用合板と、同じ20ミリの付加断熱(外側に硬質グラスウールを付加する)を断熱比較すると、グラスウールが約4倍の断熱効果があります。
合板を挟み付けるのは、隙間を無くする気密性を向上させて暖かい家にするという効果が多少なりともあるのですが、断熱効果を強く期待する事はできません。しかし合板の使用法によっては、家の耐震性能を向上させます。
合板を使用すると湿気がこもるのではないかとの心配ですが合板は、相当の透湿性を持っています。
2×4工法は、壁の両面が合板で構成されています。
通気層を下から上に抜けるような適切施工によって、合板だから湿気がこもると言う事はありません。
質問者が仰せのとおり合板を取り付けるには、間取りや家の構造、そして相当の施工精度が要求されます。
まして合板で気密性能を得て暖かい家に仕上げるには、床と壁、壁と天井、屋根などの取り合いなどの継ぎ目処理が大きな課題となるでしょう。
また神奈川県ですと、夏場の防暑対策も万全にすべき事項です。
家づくりの目的や目標を明確に提示し、悔いのない家づくりを行ってください。