高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2022.04.19

防水シート内側やサイディング内側の木に水滴、水切りに黒いシミ

質問者/sae

築3年の2×4輸入住宅に住む者です。
新築して1年後くらいから北側外壁の水切りに直径2cmくらいの黒いシミがたまに付着してました。そのシミは水拭きでは消えず、シンナーみたいなもので消してました。
今年になってゲリラ豪雨など大雨が続いた後、水切りのシミは50cmほどに広がり、下からサイディングの内側を覗いてみると、防水シート外側が他の部分と比べると汚れており、サイディング内側の木の断片も黒くなっているので、触ってみると湿っていました。
更に、防水シートが少し浮いているので、防水シート内に指を第一関節くらい入れてみると、そこも少し濡れており水滴が流れました。

内装には何の問題もなく、外壁の反りみたいなものも生じておりません。

上記の問題のある場所は、北側外壁のちょうど真ん中部分で、屋根は切妻屋根のちょうど三角部分、間取りは、1階、2階とも洗面場所になり、それぞれ樹脂サッシが取り付けてあります。また2階の窓の上には外壁の飾りで樹脂製の筒状のものが3つと、24時間換気の排気口設置されております。
水切りのシミの幅からすると2階の窓の幅のような気がします。

南側の外観も北側に似ていますが、水切りや基礎に上記のようなシミはありません。

施工した工務店に、以上の点を連絡し、外壁や屋根裏、床下を点検してもらいまいたが、問題ありませんでした。また、北側のすべての窓に水をかけてもらい、問題のサイディングの内側から水が伝って出てくるかみてもらいましたが、異常ありませんでした。屋根のケラバ?や屋根と外壁の接合部分なども点検してもらいましたが問題ありませんでした。

工務店の現場担当者の見解では、雨天のあと晴天が1週間ほど続いても、他の部分は乾燥しているのに対して、問題の部分は湿っているので、何らかの原因でサイディングの内側に雨水?は回っている気はするということでした。

水切りに雨水がはねるだけなら、黒いシミなどはできないと思うのですが、原因がまだ分かりません。
良い見解がありましたら、よろしくお願いします。
現場を見ない状況で正確なアドバイスは難しいのです。
質問内容から想定するしかありませんが、工務店さんが仰せのように「何らかの要因で水が回り停滞している」と云うのが理由のように思います。

北側の壁は太陽熱が当たらないので、外壁下の通気層に上昇気流が発生しません。そのため、留まった水がいつまでも蒸発しない事が度々あるものです。
おそらく、冬になると外気の中の絶対湿度が低くなるため自然に無くなると思われます。

停滞している雨水は、外壁の何処からか入った水が、防水シートの外側を回って来て、スポット(左右前後からの窪み)に溜まったものと思われます。
その外壁の何処かを根気よく探し出す必要があります。
真冬のシーズンを超える事で事象がどのように変化するかを、工務店さんと一緒に観察、検証すべきと思われます。