高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

設備や内装一般

暖房や電気湯水器、トイレの配管など

2021.11.25

ヒートポンプの騒音

質問者/ゆづま

昨年、家を新築し、全館空調を入れました。その冷暖房にアメリカ製のヒートポンプ室外機を使っています。設置当初より、この音がひどく、設備業者に相談しても、普通、こんなものですと取り合ってもらえませんでした。自分の機器の騒音なので我慢していましたが、今年11月になって隣のアパートの住人が、夜間眠れないので何とかしてくれと言ってきました。そこで、住宅の施行業者と相談し、防音壁の見積もりをとったところ、50万円もかかるとのこと。そこで、ヒートポンプ室外機のアメリカのホームページをみたところ、noise 72dBAとあり、実際、騒音計を借りて計測してみると、機器に接すると72dB,1m離れて65dB,アパート敷地との境界で60dBでした。体感的にも大きなエアコンの室外機に比べて、とても大きな騒音です。ネットでは、一般に住宅地では、夜間騒音は45dBなどに制約されているように思います。このような機器を、防音壁なども設置せずに、販売することは問題ないものなのでしょうか。お教えください。
騒音に対してわりと大らかな欧米諸国と異なり、国産性のヒートポンプ機器は、騒音防止にかなりの工夫を凝らしています。
騒音にも種類があって、金属音に近い高周波なら防音壁の設置でそれなりの効果が出る場合もあります。しかし、地盤を揺らすような低周波の場合は、防音壁での効果は期待できません。

とにかくメーカーの仕様書に72dBAとの表示があると云う事は、かなりの騒音数値であり、国内メーカーなら販売しないと思われます。
とりあえず灯油に切り替えられたと云う事ですが、賢明な対応だと思われます。

ヒートポンプでの青森地域で冷房をする場合、暖房と負荷状態が異なるので冷房騒音値が緩和される場合もあります。また冷房機なら、量販店で売っている安価エアコンでも充分に役割を果たします。

しかしながら相当な費用を掛けて設置したヒートポンプ装置だと思われます。
取り付け架台の吸音パットや吸音壁など、石油暖房を行いながらも設備業者さんと時間を掛けて、様々な騒音対応を講じるべきでしょう。