工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2022.04.20
床下の砂が濡れます
質問者/石川県・ IHさん(会社員・52歳・男)
築6年の家です。建物は、道路の3メートル下にあり、雨が降ると必ず床下の防水シートに敷いてある砂の一部が水を含んで濡れます。7月下旬から9月中旬ごろまでは、雨が降らなくても濡れています。基礎の立ち上がりも高さ10センチくらいの部分は水を含んだ色になっています。これは、中の基礎部分です。
原因は、地下から水が上がってきているように思います。その場所の外は90センチのコンクリートの犬走りをしていて、その上は90センチくらいのコンクリートの土留めがあり、道路までは斜面になっています。建物の地面は、厚さ50センチの表層改良をしています。
2階の壁の中の鉄骨に刺さっている釘(外壁の合板を留めている釘)が根元から錆びていますが、大丈夫でしょうか?釘は電気亜鉛メッキ+ユニクロ処理をしてあります。これらのことは、住宅メーカに改善してもらえるのでしょうか。
明らかに雨水が床下に浸透して来ているように思われます。床下は常に乾燥状態を維持し続けることが重要な前提です。乾燥状況のバロメーターが床下地盤面の砂や土の乾燥度合いです。本件のように雨が降るごとに床下に水が回る状態になっておりますと、土台や柱、間柱の含水量が増えて、いずれ腐朽菌が発生したりシロアリの被害を受ける可能性が大いに考えられます。2階の壁を抑えている釘が錆びているとのことですが、床下の雨水と関係がないものと思われます。いずれにしても放置しておくわけにまいりませんので、施工者に対応していただくべき問題です。
本件のような、雨水により構造体に問題を生じさせる場合、平成12年10月以降の竣工ですと、瑕疵担保責任という法律で施主が保護されます。つまり、この竣工時期によっては雨漏りで土台などの主要構造部材に損傷が出来ますと、法律で施工者に責任を取らせることが可能です。本件は築6年ということなので、平成11年竣工と思われ、この瑕疵担保責任の対象から外れるものと思われます。このような場合、法律が適用されないので施主さんがある程度の費用を伴うことを覚悟しなければなりません。しかし、本件のような状況は放置できませんので、早急に施工者との交渉を行って改善措置を講ずるべきと思われます。