高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2015.02.26

雪で濡れた木材

質問者/北海道札幌市・MHさん(会社員・35歳・男)

降雪量約10cm程度の悪天候の日に据付(上棟)工事が行われてしまいました。
据え付け時にむき出し状態になっていた二階の屋根(天井)部分のグラスウールは交換してもらえたのですが、他の雪で濡れてしまった木材部分(根太:ムク材?、床:合板など)はそのままで大丈夫であると言われています。私も立ち会いのもとで木材部の含水率の抽出検査をしたところ、一応含水率は10%程度で問題ない数値になっていますが、全ての木材部分を測定したわけではないので、まだかなり不安です。
 家は鉄骨構造であるため、建物そのものの強度は問題ないと思うのですが、今回雪で濡れた(雪が積もった)ことによって、将来、カビが発生したり、床などの反りやキシミが起こったりしないか心配です。メーカー側が言うように、この程度濡れてもこのような問題はないものなのでしょうか?
 含水量10%は、まさに絶乾燥状況でありますが、仰せの通り全部がそのような乾燥状況になっているかどうか疑問視する気持ちはよく理解できます。しかし、一旦乾燥させた木材が後日水に濡れても、間もなく元の含水量に戻るものです。濡れたグラスウールを濡れたまま囲ってしまえば問題ですが、取り替えたのは賢明であり、大事にはならないと思われます。仕上げ材は躯体が出来上がりますと、室内湿度に順応して表面から乾燥するものです。
 状況から察して問題はないと思いますが、万一カビや反りなどが発生した場合、施工中の状態と記録しておくことで施工者に対応をさせることができると思われます。大丈夫だとは思われますが、施工時の状況を写真などで記録しておくと、トラブルが発生した時、対応させやくなります。