高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

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2022.05.27

小屋裏の温度と換気

質問者/さかな

木造戸建に住んでいます。築2年目です。収納が足りないため、新たに1.57坪の小屋裏収納を作る予定があります。
ご相談したいのは、夏冬の小屋裏の温度と、その温度が居室にどのうように影響するかです。小屋裏の換気口は、後付で屋根に換気口を開けるのは難しいので、小屋裏と居室の間の壁に50センチ四方の窓を設け、そこを換気口にするようです。換気口に面した部屋はリビングになっています。小屋裏天井にはグラスウール55mmと石膏ボード12mmを付けます。真夏に小屋裏は、どのぐらいの温度になるのか(屋根に近い分、高くなるでしょうか)その熱が換気窓から部屋に降りて冷房効率が下がったり、冬は寒気が小屋裏から降りてこないかと心配です。また換気窓が一つで、空気の流れは出来るのでしょうか。梅雨時など小屋裏で扇風機をまわすなどしないと、カビが生えてきますか。御回答宜しくお願い致します。



「小屋裏は限りなく外部と同じ環境にするべし」、と云うのが小屋裏換気の原則です。
そのためには天井裏と居室を遮る断熱材は完璧にすべきでしょう。
寒冷地は暖房効果、温暖地では冷房効果を向上させるために、出来るだけ厚いグラスウールの敷設が善いでしょう。

夏場の小屋裏は日本列島のどの地域でも60度を超える場合があります。
冬場の小屋裏に熱気が逃げると極めて寒い家になります。
小屋裏に収納部分をつくる場合、その昇降口の断熱も考慮すべきです。
その上で小屋裏換気量を確保すべきでしょう。

小屋裏換気は通常自然換気、自然通気で行います。
構造的に自然換気が出来ない家のみに機械換気を施しますが、通年24時間が基本となります。