工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
新築住宅を購入後すぐに、リビングの天井に端から端まで線が・・・。施工会社に相談し、再施工してもらうが消えず、こんなものかとも考え、施工業者に「この状態が普通なのですか?」と聞くと「いえいえ直ります」と簡単に言ったので再度お願いしました。ボードの継ぎ目の話も聞き、継ぎ目にメッシュのテープを貼りその上からクロスを貼っていました。これで治まっていたのですがヒビが1本、2階のクロスもちょうど真上に同じヒビが・・・。建物自体が心配になり、施工業者に相談し、大工さんとクロス屋が見にきて後日、結果を聞くと、建物の真ん中に力がかかった為との事。真ん中の1本のハリに力がかからないように、切断し横のハリと繋げて、ボードもジグザグに貼りました。しかし、今度は、ジグザグに線がでました。また、施工業者に相談すると、新たなクロス屋と見にきて、「ボードの繋ぎ目、照明の当たり具合、施主の目が線を意識しすぎるなど、結論、直りません。」と言うのです。さらにもう一回、施工しますとの事でしたが断り、賠償してもらいたいと伝えました。1本だった線が、ジグザグの線になり、躯体まで変更し、当初より醜くなり憤慨しています。直らないのであれば、最初から無理と説明してくれれば、何度も工事のために家具等の移動などしなくてもよかったのに・・・。このような件で賠償請求できますか?できるとしたら、どれくらいが妥当なのでしょうか?
建主さんの不安とお怒りが手に取るように判ります。
一方、施工者側も右往左往している様子も伺えます。
本件の内装材のヒビは、石膏ボードの継ぎ目に沿って生じているようです。
これは構造体の収縮などの動きによって生じます。
施工業者も何とか解決しようと奔走しているように思いますが、段取りや対処法に問題があったように感じます。
ここまで来ると施工業者に不信感が増大し、関わりを断って賠償を求める心情は理解できます。
しかし、ここで冷静になって思慮するとこの決断は質問者にとって必ずしも有利な選択がどうかです。決して有利だとは云えないと思います。
先ず、損害賠償請求を行うにしても、業者側は事象に対する対応を行っている訳ですから金額請求は相当な困難が予想されます。
民事事件に持ち込んでも得る利は少ないと思われます。
家は出来あがってから次々と事象が持ち上がるものです。
本件においても構造体の収縮が納まってから然るべき内装施工を行う事で綺麗なクロスに仕上がると思われます。
家は住んでからの事象一つ一つに対応しなければなりません。
施工業者と上手に付き合った方が建主さんにとって賢明であると思われます。