工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2011.05.09
床下に水が1センチも…
質問者/山口県山陽小野田市・KNさん(会社員・26歳・女)
今年、某ハウスメーカーにて家を建てました。今月7日に引渡しがあり、その時は特に何も問題はありませんでした。その後、家庭の事情で引越しがなかなかできず、いまだに家具も何も入れていません。
引渡しから1週間目に、掃除をしに入ったのですが、何となしに階段下の収納スペースから床下にもぐれるドアが床についているので開けてみました。すると1cmぐらいの水がたまっていました。最近3日も雨が降っていないのにおかしいということで、すぐに下水道の水漏れを点検してもらいましたが、何も異常はないとのこと。
ハウスメーカーに問い合わせの電話をすると、結露ではないかと言われるのです。しかし結露で1cmも水がたまるでしょうか? 納得がいかない私たちは、はっきり原因をつきとめて対応策をだして欲しいとお願いし、3日目に水がひいたので点検をしてもらいました。結果は同じく結露だろうということでした。しかし、例え結露だとしても、水が1cmもたまってしまう床下では安心して暮らせません。ハウスメーカーからの対応策は換気口を塞ぎ、調湿材を敷くというものでした。しかも結露が乾燥する冬季に工事をするというのです。
本当に原因は結露なのでしょうか?他に原因があるのでは?私たちは調湿材に対しての知識がないので、よくわからないのですが、換気口を完全に塞いでしまっていいのでしょうか?それに、これから冬季までの間は床下を気にしながら生活しなくてはいけないのでしょうか?床下に水がたまる原因の種類と、その対応策について教えください。よろしくお願いします。ちなみに、現在も少しぬれている状態です。
結露で床下に1センチも水が溜まることは有り得ないといえるでしょう。設備関連に漏水などの問題がないとすると、地盤に要因があると思われます。考えられる事は床下が外部地盤面より低くなっている場合、このような現象が起きることがあります。
地下水面位(地面を掘って水が溜まる水位)が高い地盤では、雨が降るたびに床下に雨水が回ります。雨の降り方で水が溜まったり引いたりいたします。特に雨水を浸透しやすい地質の地盤では、この床下地盤の低さが致命的な影響を与える場合があります。
このような床下地盤のままでは、調湿材などを敷いても全く効果がありません。調湿材が一気に湿気を吸って飽和状態になるからです。まして、床下換気口を塞ぐのは大きなリスクを伴います。何をするにも床下地盤面を外部地盤面より高くして、その上にポリフィルムを張って完全に地盤の湿気を抑え込む必要があります。もっとも、このような対策を講ずれば調湿材も必要としなくなるでしょう。
ハウスメーカーへの要求ですが、この現象によって床下の土台や柱に腐朽菌などが発生した時に、瑕疵担保責任(施工者がその要因を造った事に10年間の責任を負う)の対象となる場合があります。そのあたりをハウスメーカーの確認を得ることで対応が円滑に進むと思われます。