高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

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2021.12.22

床下の白カビ対策について

質問者/SAKU

5年前に中古住宅(今年で築20年)を購入しました。

昨年、床下の害虫駆除を実施した際に、床下に白カビが発生していると指摘されました。
我が家の床下は土間基礎で、あまり換気も良くないとの事で、今年になり、床下の防カビ、防腐処置と調湿処置の見積もりを業者をお願いしたら、別案で硬質ウレタンフォームの吹きつけを提案されました。

我が家の床下は、断熱処理されておらず、このまま防カビ対策をしても、またすぐカビが発生するのではないか?と心配です。
又、土間基礎で、床材にカビが発生する条件下で、硬質ウレタンフォームの吹きつけは効果と耐久性がどの程度あるのか不安です。

床下のカビ対策として、どのような対策が一番良いのかアドバイス頂ければと思い質問いたしました。
宜しくお願いします。

床下にカビが発生した際は、まず最初に土台などの床下に存在する木材の含水量を計測する事が必要です。
人口乾燥木材は15%前後の含水量であり、上がっても20%未満で推移すると木材に腐朽菌などが発生しません。

しかしながら床下にカビが発生している状態では、木材の含水量が20%を超えている事が推測されます。
多いのが、外部地盤面(GL)より、床下面が低くなっている場合です。
地盤によっては、自然と雨水が床下に回り、床下湿度を上昇させる場合があります。

床下面がGLより高い場合は、換気や調湿材散布を行っても効果は一時的なものとなります。
またこの状態でカビの上からウレタン樹脂を吹き付けても、「加水分解」と云って樹脂が水と反応して組織破壊(ボロボロになる)を起こす事があります。
この場合は、床下面をGLより高くする処置を講じなければなりません。
いずれも現場での判断となりますので、このような技術面に詳しい業者選定をなさってください。