家の外回りについて
外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど
2022.11.14
家屋の床下浸水
質問者/岡山市・Sさん(その他・45歳・女)
築20年の家屋ですが、三方道路、掘り込み車庫のできる高さに建っています。洗面所の床下に15センチ、隣り合わせた台所の床下に10センチの水が溜まっています。匂いも汚れもない水です。水を止めてもメーターは回らないので、給水、給湯の漏れではありません。排水も、洗面台、風呂、洗い場、洗濯機、隣接のトイレ、すべて試しましたが、溜まり水の表面は微動だにしません。
建設時の設計管理を頼んだ設計事務所に連絡し、業者さんにとりあえずポンプで排水してもらいました。業者の話では基礎と外の土の高さの関係で、雨水が外壁のクラックから入ったのでは、ということでした。
台所下も、外からの水ということで、養生の悪かったガス管まわりの外壁との隙間をモルタルで埋めました。その日の夕刻より次の日1日雨だったので、洗面所まわりをいっさい使用せずに様子を見たところ、一夜にして洗面所下は排水前の水位に戻り、台所下は大丈夫だったので、こちらは外部の水で、穴を塞いだからOKだと安心していたら、2日目の朝にはやはり元の水位になっています。
擁壁の水抜き穴の数も少ないようですが、原因がわからず困っています。
写真がありませんので、文面で判断するしかありません。
状況から考えられるのは、地下水面位といって地下水の高さが床下の地盤面より高くなっているものと思われます。
地盤によって地下水面位が異なりますが、地盤を掘って数十センチのところまで地下水が上がってくる敷地もあり、何十メートル掘っても水の出ない敷地も存在します。
本件の場合、質問者の方がさまざまと試した結果から判断し、床下の地盤面より高くなっている可能性が大きいと思われます。
対応策としては、暗渠を埋め込み地下水面位を下げる方法があります。
この場合、暗渠の排水先が暗渠の高さより低い部分にあることが前提となります。最も一般的なのが、床下の一部にピットという、細かい穴をあけたコンクリート枠の掘り込みをつくり、揚水ポンプを設置することです。フロートセンサーで水が溜まった時に自動的にスイッチが入り、自動排水させることも可能です。
多少の費用はかかりますが、床下の水溜りは、家に重大な損傷を与えますので早急に対応すべきでしょう。