元は田んぼだった土地を嵩上げ(2m程度)し境界線沿いはコンクリート擁壁にしています。もともと山水の豊富な土地柄で常時山水が下りている状態です。我が家の上(山側)には家が数件あります。築11年になりますが擁壁と擁壁の間のケンタイトがかなり傷み、一か所だけ浸透水が出ている状態です。もちろん敷地造作の時には水抜きパイプ等を埋めていますが水抜き穴には全然排水していません。日より続きの時には水が出ていない事もあります。隣家のU字溝に流れるため気になって仕方ありません。対処方法はありますでしょうか?
擁壁の水抜きパイプは、擁壁内部の水分膨張で擁壁を外側に押し出す作用が働いた時などに役目を果たす場合が多いようです。
水抜きパイプに、内部水脈がみったりフィットする事の方が少ないものです。
ケンタイトは擁壁施工の際に目地の間隔を正確につくる事が使用目的のひとつでもあります。
ケンタイトは、時期を経ると劣化しますが自然に周辺土砂などが埋まって、そこから内部からの水膨張圧を逃がす役目をはたしています。
擁壁が外側に膨らんでくるような兆候を感じる場合は、擁壁の内側の土砂を取り除いて、切り込み砂利(20~40ミリ程度)に入れ替えします。
その際には、水抜きパイプも作用するように配置します。
本質問には、擁壁の膨らみなどの様子が記載されておりません。
水抜きパイプから水が出ていないとか、ケンタイトが劣化しているだけで、擁壁が壊れる事はないと思われます。
しかし、気になるようなら土木関係者に現場を確認して戴くべきです。