結露と換気の問題
窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど
2022.12.01
アルミサッシがひどい結露です
質問者/大阪府箕面市・KRさん(会社員・38歳・女)
初めまして。2年前に木造一戸建てを新築した大阪府在住の主婦です。住み始めてから毎年冬になると結露に悩まされています。
ペアガラスの部分は大丈夫なのですが、アルミサッシがひどく結露します。設計士の方にモダンなデザインしてもらい、南側の壁が前面窓のためにサッシを拭くのもひと苦労なのですが、一番ひどいのは寝室の窓です。窓枠(アルミ)の上部、壁とつなげるためのねじ穴から、サビのような茶色い水滴が少しずつ落ちてくるのです。そのため、窓のさんの部分に茶色い大きなシミが出来てしまいます。それ以外の窓サッシの結露は、サッシについた水滴なので拭いて対処していますが、この茶色い水滴だけはどうにもなりません。
建てた工務店に相談したところ「窓枠そのものもアルミなので、家の中だけでなく壁の中の枠も結露していて、その水滴がねじ穴から家の中に入ってきている。結露はある程度仕方ない。そのねじ穴をふさいでも、今度はその水滴がどこに出て行くかわからない」と言われました。
そうはいっても、汚いサビた色の水が家の中に入って壁が汚れるのは困るとお願いし、昨年秋にねじ穴にコーキング(?)してもらったのですが、改善されません。先日、再度クレームをあげ、近々工務店に見にきてもらうことになりましたが、電話でも対処方法はないようなことを言われてしまい困っています。
住まいは大阪の北摂地方です。居間は換気をして夜中に寒くとも良いのですが、寝室には小さな子どももおり、夜の換気(窓を開ける)は難しい状況です。
サッシの結露に悩まされる家の相談を多く受けます。露点温度といって、外気温度が5度程度となり、サッシが冷やされて、室内の気温20度、湿度が60%を超えると、アルミサッシの部分が露点温度以下になるので、確実に結露が発生します。
結露を防ぐには、外気温が下がってもサッシが露点温度以下にならないような、断熱サッシにするのが困難な場合、室内湿度を上げないようにするように、生活の仕方に工夫をすることもひとつの方法です。
多くの家では、冬は過乾燥といって乾き過ぎになる場合のほうが多いのが実情です。結露のない過乾燥は、風邪をひきやすくなるなどの別な問題が発生します。むしろ真冬に結露が発生するほうが、住む人の身体には負担をかけないので、良いとする意見のほうが多いのです。しかし、限度もあります。
本件の場合、換気量を増やすことによって、外部の乾燥した空気を導入する方法もありますが、室内が冷えるのでその分の暖房負荷が大きくなります。ともかく、室内で湿気を発生しないように工夫することを試してください。
例えば、洗濯物を室内で乾燥させない、炊事や食事の時は台所の換気扇を稼動させる、金魚や熱帯魚、観葉植物を少なくするなどの方法があります。