家の外回りについて
外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど
2022.12.02
外壁の下地目地部分のひび割れ
質問者/愛知県海部郡・Yさん(会社員・41歳・男)
はじめまして、築1年半くらいの新築の注文住宅ですが、家を建てるにあたって展示場など、いろいろ見てまわり、大壁風の外壁が気に入り、外壁をサイディング下地で目地埋め後、低汚染型弾性リシン吹き付けで施工してもらいました。半年くらいで、目地にあたる部分にひび割れが多数出はじめ、施工業者に連絡すると、コーキング材をたたいて入れ込み、その上に塗装して補修してくれましたが、その後、半年くらいたつと、また同じようにひび割れが出てきました。これは、施工に問題があるのか、どうしようもないことなのでしょうか?
補修してもらった塗装業者との雑談の中で、この家の吹き付け塗装は、はじめは、目地埋めて・大壁風の仕上げにするとは建築会社から聞いてなく、普通に目地を出して施工するつもりだったと、大壁風の仕上げにするなら、本当は最初からそういうやりかたでやらないとと言っていましたが、また、何か良い補修方法はないのでしょうか?
大壁風といっても、まったく一枚壁で仕上げることはできません。地震や生活震動、木材の収縮など構造体からの伝わるストレスを、大きな壁を分割して吸収しなければなりません。一見、大壁風に見えても目地が目立たないような工夫が必要です。収縮性の伴った弾性リシンで吹き付けたということですが、目地コーキングの素材によってはリシンがのらない場合も多くあります。
本件において「コーキング材を、たたいて入れ込み」という記述がありますが、コーキングは「叩いて」入れ込むものでありません。この意味がよくわかりませんが、とにかく塗料がのる素材のコーキングでなければ、同じことを繰り返すことになりかねません。目地部分のコーキングは壁に掛かったストレス吸収する部分なので、必ず必要ですし、常に動いております。
コーキングにも全く塗料ののらないものがありますので、コーキングの種類とその上に塗る塗料との整合性を吟味しなければなりません。
したがって、この問題解決については、塗装業者より家の施工責任を持つ施工工務店に対して、その見解を問い、しかるべき対応を行っていただくべきでしょう。