高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2022.12.13

基礎工事ミスによる床下浸水

質問者/熊本県玉名市・SCさん(32歳)

 はじめまして。以前よりHPを拝見させていただいている者です。
 実はこの梅雨の豪雨で木造新築1年半のわが家が2度の床下浸水に遭いましたた。ぜひアドバイスいただきたいと思い、メールをさせていただいています。
 今回、家の基礎の25センチまで浸かってしまい、翌日床下を覗いてみると、ベタ基礎一面に水が張っていました。我が家の前後の2軒ともが基礎の20センチ未満ほど浸りましたが、床下浸水にはなっておらず、なぜここだけ?と思いじっくり見ていましたところ、以下の点を発見しました。
1)基礎の打ち継ぎ部の水抜き穴が開いていたこと
2)床下の打ち継ぎ部のコンクリから溶け出したような白い後が広がっており、浸水から3日間たっても家の外の継ぎ目より水が染み出している
3)基礎部に開けられた電気温水器の配管の周囲が何のコーキングもされておらず、ただ開けた穴のままの状態だったこと

 その他にも、基礎の内外ほぼ同位置にヒビがある事など、完全に工務店側の基礎工事ミスによる床下浸水ではなかろうかと思っています。また、先月の20センチの浸水時は床下を確認しておらず、1ヵ月かそれ以上にわたり床下が水びたしの状態になっていたのでは?と思うと、木造の傷みも気になります。
 床下乾燥後、基礎と木造部分に対して工務店にどのような処理をしていただくべきでしょうか? ご返答よろしくお願いいたします。
 そもそも基礎工事は、設計段階から、床下浸水を想定して行われておりません。本来の家づくりは、洪水などの被害に遭わないような環境で行なわれるべきで、床下浸水は想定外の事象といえることでしょう。
 本件の質問において隣家との床下浸水の高さは、地盤の高さの違いだと思われます。
1)の水抜き穴が開いていたとの詳細は把握できません。
2)の白い粉はコンクリートのカルシウムの溶け出し粉で大きな問題とならないと思います。
3)コーキングについてはモルタルで埋めるべきもので、これからでも要請して補修すべきでしょう。

 また、コンクリートのヒビですが、0.1ミリ程度の収縮クラックは通常でも発生いたします。
 洪水事故は、個人の対応では限界がありますので行政に要請すべき事項でしょう。床下浸水は天災であったと思われますが、このまま放置しておいては仰せのとおり、建物に重大な影響を与える恐れがありますので、床下乾燥を徹底すべきものです。床下をジェットヒーターなどを当てるとか、扇風機などの風を当てて乾燥させます。外部の地盤面より、外部地盤面の方が高くなっていれば洪水さえ無ければ、自然に乾燥するものです。それでも乾燥しない場合は、床下にポリフィルムを重ね幅を大きくして張り込み、防湿をする事で治まります。
 本件について工務店の施工責任を問う事は、とても困難だと思われますが、上記の内容を踏まえて、全面的な協力を求める事は可能だと思われます。