工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2023.01.10
基礎部分にひび、庭に穴が開きました
質問者/千葉県印旛郡・NSさん(主 婦・32歳・女)
基礎部分にひびがあります。家は、築1年の鉄筋コンクリート住宅です。よく見たら、基礎部分と家の境目のところに、横にひびが入っています。家のまわりのほとんどに入っています。ひびの太さは、数ミリ単位のものです。それと数ヵ所、基礎部分に縦に入っているひびもあります。これは、大丈夫なものなのでしょうか?
あともう1点、雨の降った翌日、庭に30センチくらいの穴が開きました。深さはやはり30センチくらいです。もともとは田んぼだった土地だそうです。そういうこともあり、心配しています。よろしくお願いします
コンクリートのひびが数ミリということは大変に大きな亀裂です。構造クラックとして問題視されるのは0.3ミリくらいからですから、数ミリ(3~5ミリ)の亀裂は、天災などでもなければ起きがたい大亀裂です。0.1ミリくらいのひびはコンクリートの収縮で自然と発生し、問題になりません。このひびの実際の詳細寸法が肝心です。実際に3~5ミリもの寸法の亀裂なら構造クラックといって深刻な問題をはらむもので、すぐにでも対応しなければなりません。
地面が陥没した部分があるようですが、地盤が十分に絞まっていない埋め立てた土地に起きる現象です。埋め立て土砂に隙間がある場合に起きますが、お粗末な造成地と見受けられます。建物が不同沈下しているかどうかを調査すべきです。粗末な造成地の上に建物を建てますと建物に不均等な加重がかかり、コンクリートにひびを発生させる場合があります。コンクリート住宅を埋め立て造成地に建築する場合のほとんどは、地盤調査を行っていることと思いますが、建物の1ヵ所を基準として、左右前後の浮き沈みの有無を確認する必要があります。どこの施工工務店も持っているレベル計測器で簡単に調査できます。
昨年の4月以降に新築された住宅には、住宅品質確保促進法が適用され、建物の不同沈下やコンクリートのひびなどのトラブルに対し、施工者側の瑕疵担保責任が義務化されています。施工業者と十分に相談して対応していただくべきでしょう。