高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

契約・法規のトラブル

業者側のミスで発生した補修工事費用など

2011.08.11

不良ガラスの交換費用について

質問者/千葉県市川市・NMさん(会社員・40歳・男)

 築5年の鉄筋コンクリート住宅です。昨年の冬から浴室のFixのペアガラス内部に結露が発生しはじめました。
 設計・施工業者に対応を依頼したところ、施工したペアガラスが不良であったのであろうことは認めたものの、すでに納入した下請けのガラス屋がつぶれてしまったために、不良ガラスの納品に対して責任が追及できないので自費で交換となるとの連絡を受けました。確かに、納入業者が倒産してしまったのはわかりますが、その業者を選定したのは設計・施工業者ですので、100%を施主が負担してガラスを交換するのは納得がいきません。
 このような場合、施主としてガラスの交換に対する費用を負担すべきでしょうか。もしくは、設計・施工業者が負担すべきなのでしょうか。または、負担割合を協議すべきなのでしょうか。アドバイスをお願いします。
 大手ガラスメーカーが製造したペアーガラスにおいては、おおむね5年くらい、無償でメンテナンスを行う場合があります。しかし、価格を下げるために大手メーカーからガラスを購入し、ペアガラスにアッセンブルして販売している場合もあります。その会社が破綻したときに責任の行き場がなくなる場合があります。本件がどのケースなのか判別できませんが、おおせのとおり設計施工を行った会社が対応すべき案件です。しかし、通常の約定などにペアガラスの内部漏水に関する記述などないし、施工者側に対しては、道義的な施工責任の範囲でしか要求できないと思われます。本件のようなケースは、その施工者がガラス販売者と取り交わしている約束事などで対応が異なることが多いのです。
 全部、建主が負担するような大変に不本意なケースもあります。また、全額、施工者が負担するような全く逆なケースもあり、断定的に申し上げられないのが実状といえるでしょう。いずれにせよ、浴室のFIX一枚のガラス価格(大きさにもよりますが3万円前後)は知れたものです。施工者と折半するつもりで解決法を詰めてください。光明が見えると思われます。