高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2011.09.10

建売住宅のついて疑問点

質問者/茨城県つくば市・MKさん

 勧誘を受けました建売住宅について、いくつか疑問点を感じていますので、相談いたします。

疑問点1
基礎に根伐りがない。
この建売住宅は、べた基礎です。鋼管パイル(直径15センチ程度)で地盤補強の後、根伐りをせずに地表面に採石を敷き、その上に基礎を築きました。根伐りは必要ないのでしょうか。

疑問点2
基礎打設時のコンクリート型枠の使い回し。
裏面を角材で補強したベニヤ板がコンクリートの型枠として使われており、そのベニヤ板には、コンクリートが付着していて、使い回していることが見取れました。また、ベニヤ板は、表面加工された型枠用のものと、普通のものが混在していました。表面加工していないベニヤ板を型枠として使い回してよいのでしょうか。

疑問点3
遠方の生コン会社のコンクリートを使った。
建築現場は茨城県南部なのですが、基礎を打設する際、遠方の茨城県外の生コン会社のミキサー車がコンクリートを運んで来ました。この現場以外では、この生コン会社のミキサー車は見たことがありません。この現場以外では、たとえ外構工事でも隣町の生コン会社のミキサー車が来ます。長時間掛けて運んだコンクリートを使っても大丈夫なのでしょうか。

疑問点4
耐力壁が出来る前に瓦を載せた。
その建売住宅は、柱と柱の間に構造用MDFを張って耐力壁とする仕様です。建て方作業の後、2階の一部にのみMDFを張っただけで、その他の部分は仮筋交いのままなのに、屋根に瓦を載せました。仮筋交いのままなのに、重い瓦を載せても大丈夫なのでしょうか。


以上4点、ご意見をお聞かせいただければ、幸いです。
項目ごとに回答いたします。

1.根掘りの深さは寒冷地では地表が凍って凍結浮上するため、地域ごとに根堀深さが指定されておりますが、茨城県南部の場合、凍結深度指定がありません。また、パイルの上に基礎を載せる構法もありますので問題はないと思われます。


2.型枠は通常でも使い回しをしており、10回くらいも使用される場合もあります。コーティングされていない型枠を使用する場合、モルタルで仕上げるときに密着力が向上するので意識的に使用しているのだと思われます。


3.コンクリートの搬送時間は短いに越したことはありませんが、生コン会社もその限界を知っていると思われます。というのも、この基礎施工に問題が起きたときは瑕疵担保責任の法律で、関係者の責任が問われるからです。


4.瓦の垂直過重は、柱と梁で受けることになります。耐力壁を取り付ける前に瓦を載せた場合、その間に地震などの水平過重を受けなければ大きな問題にはなりません。