工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2023.02.20
床下の換気・湿気対策について
質問者/大阪府河内長野市・YTさん(会社員・54歳・男)
13年前に購入した建売住宅ですが、6~7年前に床下換気の訪問業者に床下の湿気がひどいとの指摘があり、私自身も見たところ、トイレの下周囲にかなり強い湿気がありました。そこで、床下換気扇を取り付けてもらったのですが、その後の点検でも湿気はあまり取れていないようで、押入れのカビはかなりひどくなっています。
床下に木炭(調湿炭)を置こうかと考えていますが、本当に効果があるか不安です。費用的に安くあがって効果のある方法を教えてください。また、10年以上経過しているもののこのような住宅を売った建売業者への責任追及はできるものなのでしょうか?
床下の湿気の原因をまず解明しなければなりません。トイレや水まわりなどは、配管漏水や配管結露によって湿気が抜けない場合があり、このような状況にあるときに、どんな対応策も効果がありません。配管漏水と配管結露の有無を調査すべきです。
床下湿気の多くは、床下の地盤面が外の地盤面より低くなっているときに発生しております。この場合、床下に砂を敷設して外の地盤面より5センチほど高くして、その上にポリフィルムの防湿シートで押さえ込みます。ほとんどの床下湿気はこの対応で解決できます。費用もさほどかかりませんし、早急に対応すべきでしょう。炭を床下に置くのも、このような湿気除去の対応がなされなければ、炭が一気に湿気を吸ってしまい、何の効果も期待できません。13年前の住宅で当時の建売業者に責任を負わせることは、残念ながら困難と思われます。