高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2011.11.04

屋根の補修後の扱いについて教えてください

質問者/ガーベラ

築6年目の在来工法で建てた家の、屋根の補修後についてお伺いします。

3月の地震で多少被害があり、地震保険の査定員さんが確認の時、屋根のひび割れを見つけてくれました。

後日屋根を扱っている業者さんに見ていただいたら、
『地震のせいではなく材質のせい』
『ちょうどアスベスト不使用の屋根になった時だから、その材質に問題があったようです』
と、言われました。
詳しくはわかりませんが、普通のスレート屋根だと思います。

現状がひび割れではなく表面の塗装の割れで、いつからそうなったのかわからないといわれました。
建築会社は無くなってしまい1年目の点検もろくにしていただけなかったので、とりあえずの補修を有料でしていただきました。

『塗装がはがれている部分を再塗装』
『剥がれが生じている屋根の下側に薄いアルミ(だと思います)の板を差し込み固定』
(万が一、剥がれが数年前から生じていた時のことを考えて)
していただきました。

これでしばらくは大丈夫ですと言われたのですが、今後気を付けたほうが良いところはございますでしょうか?

お手数ですが、教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

スレート瓦を採用したものと思われます。
スレート平瓦は、本瓦より地震などの振動でひび割れする確率は低いのも特徴のひとつです。
しかし、瓦だけで雨を完全に防ぎ切れない場合もあり、瓦の下部には信頼できる防水層の確保が必要です。

本件は見立てのように、塗装剥離のヒビであるように推察されます。
塗装剥離がそのまま漏水に繋がる事は、意外と少ないものです。
スレート瓦のその破損瓦だけを取り換えるには、止めているビス(釘)を合わせ目に道具を入れて切断して、下から新しい瓦を差し込むのですが、相当な技術を要します。

今回行ったような塗装補修は的を得た対象法であり、今後もこのような補修法が相当であると思われます。