2011.11.19
喘息の住民に影響の少ない方法は?
質問者/神奈川県伊勢原市・MKさん(58歳・女)
雨漏りで、屋根裏の柱等に白カビ、黒カビ、六角ビスにサビ発生。業者は消毒撒布による処置を言う。しかし喘息なので影響が心配。そのままで20年ぐらいもつか、また撒布するなら害の少ない防腐剤抗菌剤、カビを抑える別の方法があれば紹介してほしいです。
築25年木造です。ぜひお願いします。
喘息の根本的な要因の特定が必要と思います。
状況から察してハウスダストの可能性もあると思われます。しかし、小屋裏のカビが居住空間に影響を与えることは、物理的に少ないのが実状です。
それは小屋裏は、自然換気が行われていることが前提の構造になっているのが普通であり、人の住む空間に影響など無いようになっていなればなりません。また、小屋裏の自然換気がなされていれば、小屋裏に白カビや黒カビなど発生することもありません。
本件は、そのあるべきことのない事象が小屋裏に発生しているということだと思われます。つまり、本件は自然換気が十分になされるような環境になっていないと思われます。そのような状況では、カビの胞子が居住空間まで浮遊して来ている場合もある可能性が考えられます。したがって、小屋裏の防腐、抗菌処理より優先して、カビの発生しない環境へ改善すべきです。
対応策としては、小屋裏の換気を促す処置が必要です。小屋裏の自然換気のため、軒天からの空気導入や小屋裏の機械換気などの対処方法があります。安易な防腐、抗菌処理を行うことで、薬害によるアレルギーや喘息症状がいっそうひどくなる場合もあります。とにかく小屋裏換気を十分に行うように対処して、様子を見る必要があります。