結露と換気の問題
窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど
3年前にWB工法で木造新築、間取りは写真の通り、リビングが吹き抜けになっていて、天井にファンがあります。結露しないという工法でしたが朝起きると全室結露しています。1階の和室で家族5人で寝ており2階は今使用していません。不思議なのは、同じWBで建てた隣2軒はほぼ結露しないことと、使用していない2階も結露しているということです。寝室やリビングは少々仕方ないと思いますが。隣2軒と比べて吹き抜けは我が家だけですので、そのせい?仕切りが少ないからでしょうか。単ガラスですのでペアか二重窓にすれば軽減されるかもしれませんが費用で悩んでいます。構造上他に問題があるのでしょうか。工務店は現在閉鎖しておりノータッチの状況です。立地は南向きで朝日はあまり入りませんが真冬でも10時位から、夕方まで1階は日が入ります。何かアドバイスあれば宜しくお願いします。
先ずは結露のし難い家は在っても、結露のしない家は存在しないと云う事です。
PMV値と云って暖房の快適度数と云う生理統計学上の数値では、気温20℃、湿度50%、空気の動きが秒速20cm、それに輻射熱量が多いの4大要素と云われます。
その温湿度20℃、50%の時の露点温度が9℃であり、快適な温湿度でも9℃以下の部分に結露を発生させます。
同じ室温の室内に洗濯物などを干すと、湿度が80%くらいまで上がる場合があります。
室温20℃、湿度80%の時の露点温度が、室温より4℃低い16℃となります。
こうなると寒い外気温の時は、殆どの窓に結露が発生する事になります。
仰せのように窓の性能を上げると結露はし難くなりますが、完全に防ぐのは、室内で湿度を上げない生活空間の工夫が必要です。
また、湿気は気温より、浸透性、到達性が高く、人のいない部屋、建材で仕切られた壁の中などにも達し易いのです。
対応としては、洗濯物の室内干しをしないで乾燥機を用いる。
観葉植物や金魚蜂、熱帯魚などの水分の発するものを少なくする。
更には除湿機で湿気を除去するなどの対策が必要です。
真冬の家の多くは過乾燥(乾き過ぎ)が多く、加湿器を用いています。
結露が発生する家は、生活の工夫しだいで快適空間を構築し易いとも云えます。
生活の工夫を色々と試してみては如何でしょうか。