高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2023.09.25

家が揺れてあちらこちらで気になる事が!!

質問者/匿名さん

 築1年のわが家は、入居時から家が揺れるのです。揺れ方は、細かい揺れが周期的に一日中。コップに水を入れて置いておくと、水面が波打っています。また、1階の和室にある花や木も揺れています。業者にすぐ言い見てもらっても、このようなケースは初めてのこと。揺れを調べる会社を探すとのこと。未だ解決していません。
 最近、家のあちらこちらの床が鳴り出してきました。2階の部屋ではドアがズレ、閉まらなくなり、調整を限度いっぱいまでしてもだめでした。水平計で計ると斜めになっていました。
 これから一生住み続けると思うと、とても心配でノイローゼになりそうです。わが家は欠陥住宅なのでしょうか? どこかで調べることはできるのでしょうか。また、基礎が原因だったら建て直してもらえるのでしょうか? 妻も、いいかげん建て替えてほしいと言うほどです。どうぞよろしくお願いいたします。
 考えられる家の揺れの原因は、地盤の揺れ波長と、家の構造部分の耐力波長が取り合ったときに起こる場合があります。地盤面の揺れ波長を変えるか(セメントミルクの注入などの方法がある)、家の耐力壁の波長変更(筋かいの入っている壁を、増やしたり減らしたりして行う方法がある)で、多くが解決できます。
 本件においては築1年ということですので、構造部分の乾燥収縮に伴う床鳴り現象や、建具の建て付け不具合が発生する時期でもあります。水平測定器で計測しても、部分的な収縮による傾きという場合もあります。細かい調査が必要です。
 不同沈下の有無を調査するには、外側から家全体の傾きを計測しなければなりません。どこの工務店でもレベル測定機材を持っていますので、計測を行うよう要請すべきでしょう。もし、不同沈下による傾きの場合、本件は平成12年4月以降の物件ですから「住宅品質確保促進法」の適用を受けます。この法律は、本件のような主要構造物に、傾きなどの弊害が起きて、その原因が施工者の瑕疵(本件は施工者の地盤調査確認の不足などが考えられます)によると判断された場合、施工者側の責任を明確に義務化した法律です。
 いずれにしても、感情的になったら事を上手に運べなくなりますので、冷静に落ち着いて施工工務店と十分な刷り合わせを行ってください。