工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2012.02.20
屋根瓦シールコーティングについて
質問者/大阪府高石市・SSさん(会社員・33歳・男)
屋根瓦のシールコーティングについてお聞きしたいことがあります。
わが家の屋根瓦がズレているとのことで、雨漏りなどの危険もあるため、瓦の前面シールコーティングを平成11年11月25日にお願いし、施工しました。ところが、平成14年7月8日にソーラー湯沸し器の調子が悪く、取り外していただいたのですが、このとき、ソーラーの業者さんから、屋根瓦のズレがひどく、シールが瓦の下の一部しか施されておらず、瓦の縦の部分はズレなどにより隙間が広く、シーラーも施されていないため、雨漏りの原因になると言われました。ソーラーの業者さんで瓦プロテクトというものがあり、これは瓦全体をシーラーし、固定してしまうものだそうです。屋根瓦のシールをしていただいた業者さんに電話で問い合わせすると、瓦全てにシールを施すと空気が入らず、屋根が呼吸できず、腐るため、現在の施工で問題ない、瓦のズレについても古い家であれば多少はズレるもので、雨漏りまではしないとのことです。
屋根瓦のシールコーティングについて、どちらの施工法がいいのでしょうか? 多少のズレや瓦縦部分の隙間は本当に雨漏りにつながらないのでしょうか? お教え願いますでしょうか? よろ宜しくお願い致します。
屋根は、最初から屋根瓦そのもので完全に雨漏りを防ぐようにつくられておりません。強風が伴う雨は、簡単に瓦の隙間に浸入してしまいます。その下に施された防水層で受け止められて、瓦の下を通じて軒へと排出されるようになっております。これは、雨漏りが始まりますと、瓦の下の防水層に問題を起こしているわけですから、瓦を外さなければ根本的な修理は不可能なのです。しかし、瓦プロテクトなるものがどんな素材なのかわかりませんが、おそらく雨漏りの発生した屋根を、瓦を外さずに対応できるよう開発されたものであると思います。
瓦は、地震や台風の揺れや震動に、その一つ一つが魚の鱗みたいにストレスを吸収し合うようにつくられています。コーキングだけに頼った瓦屋さんなら、雨漏りクレームに追いかけられて商売にならなくなることでしょう。どうやら、屋根に関しては、ソーラー業者さんより、屋根屋さんのほうが的を得ているような気がします。