結露と換気の問題
窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど
2023.11.08
床下の湿気除去には乾燥機?換気扇?
質問者/千葉県佐倉市・匿名さん(主 婦・40歳・女)
結露とカビで悩んでいます。築8年の建て坪30坪・木造2階建ての家です。
冬になると、家中の窓という窓が結露してしまいます。厚手のタオルで拭いても、簡単に絞ることができるくらいです。窓は普通の1枚ガラスです。そして、一番困っているのは、家の南側に位置するリビングと、北側に位置する廊下を隔てた壁が結露をし、その壁に沿って置いているソファ(リビング側)の下が水浸しになってしまうことです。当然、壁の下側も黒くカビが発生(リビング側)してしまいます。どうして、このような状況になってしまうのか? 壁に断熱材などが入っていないから起こるのでしょうか? それとも入っていても起こるのでしょうか?
先日、ある業者が来て、床下を点検し、シロカビがすごく発生しているので床下除湿をしたほうが良いとのことでした。この業者に上の件を相談すると、床下の湿気が原因だということでした。この業者の見積り額は法外なもの(80万)でしたので、お断りしましたが、やはり床下の湿気対策はしたいと思っています。そこで、うかがいたいのですが、湿気を除去するのに、乾燥機タイプのものと換気扇タイプのものとがありますが、どちらの方ほうが効率良く湿気を除去できますでしょうか? どなたか良いアドバイスをお願いいたします。ちなみに数件に相談したところ、換気扇の取り付けをすすめられました。
まず、床下改善を訪問販売で行うのは、極めて危険です。断ったのは賢明だったと思います。特に私の回答事例に、床下の乾燥維持が家の健康と住む人の健康に直結するものだというのが多くありますが、この回答事例をコピーして営業している事例もあります。
床下が常に乾燥状態で保持することが必須事項であることに、まったく間違いはありません。しかし、床下が乾燥状態にならない要因を突き詰める必要があります。まず、地下水面位(地盤を掘ったとき地表か何センチで水がたまるか)が高い場合は、乾燥した砂などを床下に敷き詰め、その上にポリフィルムによる防湿シートを重ね幅を多くして敷き込む必要があります。たとえ、地下水面位に問題がない場合でもポリフィルムによる防湿シートを敷き込んでください。
乾燥機タイプにしても換気タイプにしても、床下の通気を促して乾燥させるわけで、どちらも大きな相違はありません。床下専用の換気扇を取り付けるのが常識的な方法ですので、それで十分です。しかし、上記の対策をしっかりと行うことと、床下全体の通気を促すことが肝心ですから、東西、南北の全ての方位から換気扇に向かって通気がなされるように施工してください。
居室の結露水が床下に流れて、床下を腐食させることはありますが、外周周辺に限ります。壁の結露は壁の中の断熱材が不完全であることとほぼ断定できます。外装か内装材を剥がして断熱材をしっかり挿入すると治まります。
また、窓の結露は窓全体を取り替えるのが一番ですが、窓ガラスだけをペアに変更することもできますのでサッシ店の方と相談してください。