結露と換気の問題
窓の結露や壁のカビ、床下の換気の悪さなど
2023.11.29
結露の発生原因は?
質問者/岩手県盛岡市・NMさん(会社員・28歳・女)
今年、高気密・高断熱(外断熱住宅)を新築しました。冬になり、暖房(FFヒーターを1階でのみ使用。他は電気ヒーター)をつける時期になると、結露が発生してしまいました。結露がひどく起こるのは2階で、結露が水滴になって流れてしまうほどです。出窓下の物入れと階段下の物入れにはカビが発生しています。24時間換気も設備なってますが、2階には、排気口が廊下に1ヵ所です。もしかして、足りないですか? 考えられる原因を教えてください。1階:15坪 2階15坪です。
工事水(工事中の雨水や木材、建材の含んだ湿気)の影響と思われます。家を新築するにあたり、通常でも工事水は1トンや2トンの水が家の構造体に吸収されていますので、新築した年の冬は結露現象が顕著に現れる場合があります。少なくとも、来年はかなり改善されることでしょう。しかし、結露の根本的な要因は、生活発生水(普段の生活で発生する水分)によるものがほとんどなのです。
例えば、気温20度の部屋で湿度が80%になれば、わずか4度低い16度(露点温度)以下の部分に結露が発生します。生活発生水を少なくするには、観葉植物や金魚などの水槽を置かないとか、洗濯物を室内で乾燥させないなどの工夫が必要です。多湿状態を換気だけで解決するのは、困難です。換気量が多くなれば、全体的な温度を低下させ、湿気を停滞させる要因をつくる場合もあります。最も効果的なのが除湿機を設置することです。