構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
建築設計事務所の者です。カビ対策についてご質問させていただきたく、メールいたしました。
現在建設中の木造住宅で、建て方の際にかなり雨に濡れてしまい、所々木材に青い部分が見受けられます。普段から材木にはよく見かけるカビですが、これを人体に影響のないように処理したいと考えております。何か良い方法をご紹介いただけないでしょうか?
施工業者は市販のキッチンハイタ-等の漂白剤で落すと言っておりますが、それは人体に影響がないのかの判断がつきません。時間もない中でのことですし、ひどいカビが浮いてきているような状況でもありませんので、簡単に行える処理方法を教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
現在の住宅施工は人工乾燥木材を使用していることがほとんどですが、人工乾燥木材を使用していることを前提に回答します。
建築中の雨を含水してカビが生えたというより、建築するまでの間に、木材を密着して積み置き保存したときに出来たカビと思われます。屋根や壁で雨水が入り込まないようになれば、カビは自然に消えてなくなる場合が多いのですが、気になるようならカンナで薄く表面を削り、さらにそれこそキッチンハイターか何かで軽く拭き取り、ジェットヒーターか何かで乾燥させれば万全です。カビ取り洗剤程度なら乾燥さえすれば、人体に影響を与えるほどのものではありません。
人口乾燥木材ではなく自然乾燥木材の場合は、屋根、壁、開口部の工事が終わった後に、時間をかけて木材の含水量が20%を切るくらいまで、乾燥させることが必要です。その間にカビは自然と消え去ると思いますが、相当の時間がかかると思います。それでも、根気よく乾燥させなければ後日、さまざまな問題に直面することが考えられます。