構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2023.12.13
基礎周りのモルタルのしみについて
質問者/千葉県柏市・KTさん(会社員・23歳・男)
私はある工務店に勤める者です。先日引渡しを終えたお客様からのクレームで、「基礎周りのモルタルにしみができて取れない」と言ったものがありました。私共はそのクレームに対してモルタルは土壌内の水分を毛細管現象で吸い取る事、躯体の構造上なんら問題がないことを説明しましたが、お客様は「毛細管現象に依るとしてもなぜ均一に吸い上げないのか、いつまでもしみになっているのはなぜなのか」とご理解頂けませんでした。こういった場合の良い説明は他にないものでしょうか?ぜひご意見お聞かせ下さい。
モルタルの染みが土壌の水分を毛細管現象で吸い込んでいるのであれば、天気の良い気温の高いに日に消えてしまいますし、おっしゃる通り、均一に吸い上げない事にも説明が付きません。その説明自体に無理があります。
おそらく、モルタルの染みは、上部の外壁の通気層から室内の内部湿気や侵入雨水が、通気層内に停滞し、恒常的に雫のように垂れて、出来たものと思われます。もともと、外壁の通気層はそのために作られているものであり、問題はありません。