高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2014.06.10

外壁の塗料と通気性について

質問者/福岡県糟屋郡・Yさん(会社員・46歳・男)

 福岡市郊外に木造一戸建て築10年です。現在の外壁は弾性リシン吹きつけです。壁内部にグラスウールの極一般的な木造住宅です。現在の室内結露は冬場だけの標準的なレベルです。そろそろ外壁の塗り替えとおもっています。塗り替える塗料をどれにしようか悩んでいます。一度有機系の塗料を塗ると外壁の通気性がなくなりますので、無機系の透湿性の塗料がいいかなとは思いますが、所詮現在のリシンに比べれば通気性は格段に落ちます。
 九州地区では外断熱はあまり意味がないようですが、外壁の透湿性についても寒い地方のはなしで福岡では関係のない話でしょうか?そうであれば何も悩む事なくセラミック塗料で塗り替えますが。アドバイスをお願いします。
 築10年程度で塗り替えと言う事ですが、外壁の素材が記述されていません。窯業系の外壁の場合、積層剥離(素材その物が内部から侵されて剥離する現象)を起こしている場合は、外壁の取り替えが必要になる事があります。
 有機系の弾性リシンでも透湿性能が充分に備えたものもありますので、塗装業者に相談してみてください。無機質系のリシンを吹き付ける場合は、下地との相性が合わなければなりません。セラミック塗料は外壁がもっと弱いとされる、太陽の紫外線対策に有効です。しかし、このセラミック塗料もバインダーと言われる保護溶液が、有機質系や無機質系の素材があり、既存塗料と異種類の塗装材を使用する場合、下地をシラーと呼ばれる処理材などで充分に処理を行なう必要があります。