外壁にヘアークラックが入っています(モルタル仕上げ)。南面だけに入っており、吹き付け時に塗料を厚く塗って見た目はわからないようになったのですが、なぜ新築の家にクラックが入るのかと施主より説明を求められています。簡単な説明はしたのですが、他の家はなってないのになぜかといわれています。どういった説明方法が一番納得してもらえるでしょうか?
モルタル外壁は施工の不具合などによる2ミリ・3ミリの構造クラック以外、正常な施工において、0.1ミリ程度のヘアークラックは通常でも発生するものなのです。これはモルタルの乾燥収縮によるもので、正常なコンクリートでも乾燥収縮によるヘアークラックが発生いたします。しかし、この乾燥収縮によるヘアークラックはモルタルの表面だけに発生するもので、二重三重に塗りこんであるので、態勢に影響を及ぼすものではないことをしっかりと説明すべきでしょう。
他の家もヘアークラックは発生しているはずですが、粘着材と水の配合などでヘアークラックが目に見えるようになるまでの時間差があります。南面から入るのも当然の道理で、日射熱をまともに受けるため乾燥収縮が、壁の南面からヘアークラックの発生が目に付いてきます。