構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
2024.02.14
屋根裏の羽子板ボルトのナットの緩みについて
質問者/midori
私、築10年の木造軸組のハウスメーカーの住宅に住んでおりますが、
先日テレビの配線を確認する際に、天井点検口から屋根裏へ入る機会が
あったのですが、分配器の廻りの羽子板ボルトのナットが緩んでいるこ
とに気づきまして、屋根裏へ上り他の場所を確認すると、他も緩んでい
ました。
ハウスメーカーのアフターに問い合わせしてみますと、<木材なので収縮で
多少緩みます>であるとか<あくまでホゾで構造をもたせておりますので
構造上問題ございません>と回答がありました。締めれる範囲を増締めさせ
ていただきますとのこと。
補強金物といえど、あまりにもの緩みに(力をさほどいれなくてもナットが
まわる状態)金物をつけている意味があるのか?箇所の多さに上棟時の締め
忘れではないかと疑問です。
また2階東面の腰窓の中央下の壁クロスに亀裂があったり、その他にも窓の
廻りに直角に亀裂が数カ所あります。これも木材の収縮で石膏ボードの
継ぎ目でクロスが切れているので構造上問題ないといわれましたが、
ボルトが緩んでいるのが原因しているのではないかと、さらに不安になり
ます。
?実際に木造軸組住宅の場合どの家もありうることなのか?
?木材の乾燥でそこまでゆるゆるまで緩むものなのか?
?壁に隠れている部分など、隠れてしまっている部分は締めなくても大丈夫
なものか?
?百歩譲って、緩んでいる状態で金物の役割は果たせているのか?
最近の地震のニュースから万が一の時が心配でなりません。
どうか専門家の方々の詳しい情報お教えいただければと思います。
よろしくお願いいたします。
※金物がついている梁材は米松のムク材、羽子板ボルトは一般的なもので
座金、スプリングワッシャー、ナットでついております。クロスは、
一般的なビニールクロスです。
現存する数千万戸もの木造住宅のほぼ殆どが、本件のようにナットが緩んでいると断言できそうです。
他の回答者の先生が回答したように、ナットが緩み仮に転げ落ちたとしても家が崩れることなどありません。
極端な例をあげますと、柱や間柱が完全に朽ち果ていても、モルタルとモルタル下地だけで外観では普通の家と変わって見えない家などもありました。
しかし、決して好ましい事ではありません。
地震の際は緩みの分だけ揺れが大きくなり、締め付けが無いために切断力しか機能しない状態となり、地震に弱い家と云う事になります。
昨今は緩まないボールとナットを使用する事例も増えてきていますが、本件においては、他の先生回答のように特別な心配は無用といえるでしょう。