ここ2年ほど上階の70代女性のお孫さんの足音に困っております。
多いときは3人の子供が室内を走ったり、飛び跳ねたりしています。
2〜3時間で済んでしまえば問題ないのですが、
酷いときは朝10時頃〜夕方、もしくは夜8時頃まで続きます。
それが、毎週金曜〜土曜に起こります。
ちなみに上階は最上階です。
何度かお願いには行っていますが、
最初は
「スミマセン、今後気をつけます」
との事だったのですが、お孫さんが来るたびに
音の状況は変わらず、我慢しかねて数回お願いに行きました。
こちらはあくまでも丁重にお願いしていたのですが、
何度目かのお願いの時に
「子供は走ってあたりまえ」
「響く建物なのよ」
「ウチの環境を知ってから階下に引っ越してくるべき」
と言われ、果てには当時管理組合の理事長や他の付き合いの人に
我が家が神経質だと触れ回りました。
上階は、その前は息子夫婦が住んでいましたが、
以後、元々の持ち主の母親が住み始めました。
なので、その母親が住み着く前に我が家は入居し、
孫が遊びに来るなんて事は予測できませんでした。
その事を知らずにそのような事を発言し、
息子夫婦の退去、母親の入居の時も
我が家に搬出搬入の騒音があったのにもかかわらず
挨拶は一切ありませんでした。
当マンションは築38年で
上階はフローリングにリフォームしており、
子供の足音はカーペットよりも響くのでと
何度もお願いしていますが、絨毯を敷く事もなく、
孫を躾けることも無く、あげく神経質呼ばわりされ、
「一度音の状態を聞きに来てくれ」とお願いしても
渋って来ません。
理事会に出したいのですが、
元々の古いマンションの付き合いがあり、
新しく入居した私達がよそ者扱いで、
正しく公平に判断してもらえると思えません。
ましてや、理事長がその母親の知り合いなら
尚更希望はありません。
その騒音のストレスで体調を壊し、
2ヶ月余り入院せざるを得ませんでした。
何とか躾け及び防音をさせる
よい方法は無いでしょうか?
騒音の問題に関しては、その当事者の受け止め方で対応が大きく異なって参ります。
「国や自治体で仲裁機関などがないのが問題」とのご指摘ですが、法治国家である我国には、仲裁システムが備わっております。
決して「逃げる」だけでない解決法も実践してみましょう。
本件の質問文章をしかっかり読んでみますと、質問者と問題当事者のライフスタイルや倫理観、さらには人生観の異なりなどが要因として伺えます。
防音装置の取り付けなど、ハード的な対応では解決が難しそうです。
殆ど費用を掛けずに法的な解決を目指すには、家庭裁判所の調停申立と言う方法があります。
お近くの家庭裁判所を訪問して事の成り行きを受付に話をすると、調停申立窓口を教えてくれます。
私は家庭裁判所で現役の家事調停委員を務めていますが、本件は民事調停になると思います。いずれにせよ受付窓口で、書記官が色々と申立内容の筆記方法を教えてくれます。
正式に受付されると、家庭裁判所から対象者へ裁判所に出頭するよう出頭の要請書が送付されます。
指定日には、対象者である質問者(あなた)と加害者が裁判所に出頭(個別に顔を合わせない方法も選択できます)します。
私達のような調停委員が調停室で双方から公平に事情を聴きます。
そのうえで双方の合意点を見出すのが調停による解決法です。
このような問題は、一方的に片方の言い分だけで事象の全体像を掌握できない場合が多くあります。
裁判所では、公平に双方の言い分を精査する事で相手方も納得できる解決法を見つけ出します。
この調停案件は、調停室以外に内容が露見する事が一切ありません。
また調停で合意しますと法的拘束力(判決文と同等)を有する「調停調書」が作成されます。
数千円程度の収入印紙購入だけの費用負担で済みます。
「逃げる」のでも「泣き寝入り」でもないこのような方法を模索してみてください。