工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
数年前に鉄骨プレハブの内断熱の家を建てました。全館空調システムを入れましたが、夏に2階の冷房が働かず困っています。朝、晩は冷房が効きますが、気温が高くなる午後は、22度に設定しても部屋の温度はゆうに30度を超えてしまいます。その際、2階用の室外機のファンはゆっくりとまわり、ダウンしているようです。毎年のように、ハウスメーカーに冷房が働かないと苦情を言っても、全館空調の施工数は2-3棟と経験不足のためか、未だに改善は見られず、ノイローゼ気味です。
昨年、2階天井裏に設置した全館空調の室内機まわりの温度を測定したら60度を超えていました。もしや高温のため室内機が働かないのではと思い、おたずねします。そもそも、60度以上になる内断熱の屋根裏に室内機を設置するのは無理なのでしょうか。
天井裏にエアコンを設置する場合の要件は、屋根断熱が施されており、天井裏と居室とが仕切りになっているだけで温熱的な相違がない構造に限ります。
本件は天井裏気温が60℃を超えている云う事から、天井に断熱材を乗せた天井断熱方式だと思われます。
このような断熱方法の家に取り付ける天井裏エアコンとは、本体を天井裏に埋め込んで室内空気を天井部に現れた室内機の中央から吸い込み、冷暖作用を行ってその端部から吹き出す仕組みのものがあります。
また、全館空調との表記がありますがデッドスペースを活用するため、天井裏にエアコン装置を設置して、細いダクトで各部屋の空調を行った仕様もあります。
このどちらかによっても対応方法が異なります。
全館空調で冷暖房が効かない要因の一番は、家の断熱気密性能に対してエアコン容量が不足している事です。
本件も家の断熱気密チェックとエアコン容量のチェックが必要です。
手軽な現行対処方法としては、空調システムにサポートエアコンを取付けて、連続自動稼働モードにしてみる事です。互いに整合し合うために、電気量も思ったほど掛かりません。
根本は、家の性能とエアコン容量チェックが課題となります。