工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2012.08.03
べた基礎の剥離について
質問者/愛知県 会社員 K
新築して三年半経過しました。 以前まではありませんでしたが、6月のある週末に、べた基礎の立ち上げ部の一部で、コンクリートが剥離しているのを発見しました。
剥離部には、基礎配筋が錆に浸食されている様子がうかがえます。
コンクリート自体の湿気&乾燥での問題もあると思いますが通常、コンクリートのクラックや剥離に多いのは、配筋が浸食され錆による膨張でコンクリートにクラックや剥離が発生する事が多いと思います。 現に、基礎厚150mmの場合は配筋を中心にかぶりとして、75mm づつあるはずですが 恐らく、基礎の施工時に、配筋を中心に基礎厚が確保できる様されておらず、配筋に対しかぶりが薄くなってしまい、短い年月で配筋が浸食され、錆が発生し膨張によって、コンクリートが剥離したのではないでしょうか?
写真の部分は自然に剥離してあらわになりましたが、その右側には浮き上がりがあり、 いずれ剥離するであろうと思われます。
その様な、剥離予備軍の様な浮き上がりを6~7箇所発見しました。 直ぐに強度に対する問題は発生しませんが、コンクリートへの浸食スピードに対してかぶり厚が十分なく、近い将来への問題が発生すると思います。
この様な場合、施工業者に求める適切な対応(修繕&対策施工)とは、どの様な内容となるでしょうか? 宜しくお願い致します。
コンクリートの鉄筋かぶり厚については、部位によって異なりますが、建築基準法で最低50mmと規定があります。
かぶり厚が少ないことで不具合が発生した場合は、瑕疵担保履行法の対象となり、施工業者の責任を法的に負わせること可能です。その旨は、施工業者さんも承知しているものと思われます。施工業者が対応しない場合は、地域の弁護士会館などに置いている「住宅紛争処理センター」にそのような課題を扱う部署があります。
しかしながら本件の場合は、写真で見る限り、かぶり厚の影響でないようにも伺えます。
型枠材にセパレート部材が何らかの理由でくっ付き、錆で寝食されて剥離したようにも伺えます。
かぶり厚不足による剥離の場合は、鉄筋に沿った剥離となります。
本件の場合は、写真のようなかぶり厚以外の要因のように見えます。いずれにしても、放置しておくと雨水が浸食して内部鉄筋を酸化させる怖れがあります。
施工業者には確認を要請し雨水浸水と美観を保護の措置を行うべきです。本件は、瑕疵担保責任と云うより、施工業者への道義的な責任をとって戴くことが相当と考えられます。