工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2012.10.19
新築木造住宅のベランダFRP防水の膨らみについて
質問者/リュウグウノツカイ
新築木造住宅のベランダFRP防水の膨らみについて教えてください。
昨年12月末に完成し引渡しになりました。2〜3ヶ月たちベランダを見たところ下地の継ぎ手の部分の防水が浮き始めていました。
下地には合板、その上にケイカル板を使用していました。
FRP防水の施工は昨年の7月ぐらいだったと思います。
気になるところは下地の時に大雨が降り養生しておらずびしょびしょに濡れてしまっていたことです。
業者には合板とケイカル板の下地の交換を希望したのですが乾けば大丈夫と言われそのままFRPの施工になってしまいました。
ちゃんと乾いているのか心配だったのですが「乾いていなければ膨らんできますから」と業者はその時に言っていました。
最近クレームとして業者に問い合わせた所「濡れていて膨らむならすぐに膨らんできます。施工して 半年もたっているのだからそれとは関係ありません。継ぎ手の部分が膨らむのはしかたないんですよ」と言われました。
膨らんだ部分を叩いてみると他の場所とは違い空洞になっているような音がします。ベランダの下の1F部分は部屋になっているので亀裂が入って雨漏りになってしまわないか心配です。
継ぎ手の部分は何箇所もあり写真のように皆膨らんでいます
これは施工不良の部類ではないのでしょうか?
もし補修が必要ならばどのようなやり方を要求すればいいでしょうか?
合板やケイカル板も交換すべきなのでしょうか?
施工の際に水を含んだとか、後日に雨水を含水させて樹脂反応を起こす事象を「加水分解」と云います。
加水分解の場合は、かなりの面積で膨らみます。
本件を写真で見る限り、下地の継ぎ足し部分のみが筋状に膨らんでいます。
合板かケイカル板の下地材が、経時変化を起こしてFRPを刺激しているように思われます。
この膨らんだ部分を踏み付けたりの重力が掛けると漏水になる場合も考えられるでしょう。
本件は新築で、施工過程での不具合であり、これで漏水が発生した場合は、瑕疵保険の対象案件となります。
それはあくまでも漏水トラブルが起きてからの対応となります。
改善方法としては、膨らんだ部分を切開して下地を直し、FRPを補修して重ね塗りする方法があります。
業者(施工工務店)さんと瑕疵保険の事も含め、相談してみるべきでしょう。