構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
お世話になります。
現在新築工事中の木造2階建て住宅で使用している無垢の杉材に黒カビ様のものが多数発生しており、その対応策についてご相談させていただきます。
この黒カビ様のものは、ここ2、3日の内に発生しており、台風の影響による湿度の高さが原因だと考えております。
大工に聞いたところ、「無垢材のカビは湿度が下がれば消えるもの」で心配ないとのことでしたが、生えたカビが消えるとはどうしても私には考えられません。
1 杉板等では普通のことなのでしょうか?
2 天井裏の杉板にも同様に黒カビ様のものが生えていますが、天井材が設置された後、天井裏がカビでびっしりとならないのでしょうか?
3 例え消えたとしても、竣工後、湿度が上がればまた同様の場所に発生するのでしょうか?
4 何もせず放置しておけば良いのでしょうか?
5 外壁で使用する杉板にも発生していますが、そのままモルタル・珪藻土を塗ってしまって良いのでしょうか?
ご教授願います。
カビは木材の含水量によって発生いたします。
木そのものが常に含水量の多いままに推移しますと内部から腐朽菌が増殖し、腐ってしまいます。
本件は写真を見る限り、表面に出た黒カビのように推察されます。
含水量の計測は、含水計(価格が数万円)をタッチするだけで簡単に出来ますし、無垢の木材を扱っている製材店や木材店には用意していると思います。
含水量が30%を超えた場合は黒カビが発生する場合もありま。
しかし、屋根、壁、窓が出来て、梅雨時期が過ぎ去ると、含水量がしだいに減少してくるはずです。
木材の含水量は正常な環境で推移するとやがて10%前後に定着します。
含水量20%以下の木材にはカビが発生る事はありません。
本件も含水計で計測して推移を見守れば安心だと思われます。
外壁でモルタル・珪藻土を塗ってしまう場合、通気層で湿気の行き来の出来るような構造となっていれば大丈夫です。