構造・建材について
断熱性や防音性、構造の強さなど
お世話になります。
現在建築中の住宅の基礎に既にクラックが入っており、深刻度と補修方法について相談させていただきます。
建物は、東西に11m、南北に8mの長方形型の木造総2階建てです。7月下旬に基礎の打設が終わり、現在、外壁設置工事が行われているところです。
基礎は、ベタ基礎で厚さ150mm、高さ450mm、呼び強度21Nのコンクリート使用です。
地盤は軟弱地盤で、柱状改良工事を2.5mまで行っております。
当該クラックは、東西方向の丁度真ん中あたりに、上端からスラブ部分までの長さで、北面(写真1)と南面(写真2)に同様に発生しております。北面側は、内部まで貫通しており、内側は、業者がシーリング材のようなもので勝手に補修しております(写真3)。南側は、内部まで貫通しているかわかりませんが、外側は写真2のように業者が補修しております(材料不明)。スラブ面のクラックは今のところないように思われます。
心配なのは、南北両面に同様のクラックが発生していることです。良く言われる「コンクリートの収縮に伴うクラック」でしょうか?南北面の丁度中間あたりに偶然できたとは思えません。
この基礎工事は、この他にもコールドジョイントよる継ぎ目が多数発生しており全く信用なりません。
どうぞ良きアドバイスをお願いします。
一枚目の写真を見ると強い引っ張り力が生じているように見えます。
しかし、基礎上部の鉄筋不足などの強度不足で発生したのであれば、亀裂がもっと下部までに及ぶものと思慮されます。
コンクリート打設の後に強い日射熱などを浴びると、収縮クラックも相当に大きくなる場合があります。
本件の場合は、その収縮クラックであると推察されます。
対応策としては、亀裂が外部に通じていると思われる事から、内部の鉄筋酸化を防ぐため、強烈な接着性の伴った充填剤で防水すべきでしょう。
本件は、完全に瑕疵担保責任履行法の対象案件となります。
つまり、この施工過程でのまずさが要因で将来的に問題が発生した場合は、施工工務店側の責任が法的に課される事になります。
このような写真を多く撮っておくことをお勧めします。
しかしコンクリートそものは綺麗に仕上がっており、施工状態が悪いわけでもありません。
様子を見守る事も必要と思われます。