2012.12.07
床タイルの白華現象及び目地の隙間について
質問者/NONBIRI
今度、購入する予定のマンションの共用部についての質問です。
竣工となり、あとは引き渡しだけとなっている状態です。
マンション回りの床タイルの全域に目地のあたりを中心として白華現象が大量に発生しています。
竣工後まだ、まもない状態ですが、こんなに白華減少が発生するものでしょうか。
また、タイル目地をみていると、隙間があちらこちらに見られます。
これは施工不良ではないのでしょうか。
これが原因で、雨水等が入り込み、モルタルからカルシウム分が溶けだして白華現象が起きていると勝手に予想しているのですが・・・。
また、マンションまわり全面(数百?ほど)に発生していますので見た目がひどいです。
また、一部、湿っている部分の写真も乗せているのですが、雨が上がってからしばらくたっているにもかかわらず、水分が残っているようなので、今後、白華を薬剤等で取り除いてもまた発生するのではないかとう不安でいっぱいです。
施工会社は通常、白華は発生するのは仕方ないことだが、確かに見た目がひどいので、白華は取り除くことを検討しているとはいっているのですが・・・。
ご意見など聞かせていただければ幸いです。
まとめますと
・この白華現象は施工不良ではないのか。通常、白華は発生するのは仕方ないことという施工会社の見解は正しいのか。
・目地はこんなに隙間が空いてても良いものなのか。
・施工会社は白華を除去する検討しているというが、除去するという処置だけで良いのか。もし、それ以上の処置方法が必要であればご教授下さい。
・白華現象は除去をすれば、今後は発生しないものなのか。
・施工不良であったり、その他の処置が必要だった場合、施工会社にどういえば対処していただけるか、アドバイスいただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
モルタルの表面部分に浮き出る白い生成物を白華現象(エフロレッセンス)と云いますが、白華が生じても、構造物の強度に問題なく、また生成物も無害です。
つまり外見上が一番の問題と云えるでしょう。
白華現象は、コンクリートの水分量、骨材、混和剤など、多様な原因が重なって発生すると考えられています。また100%の根絶は無理とされます。
また 酸性雨が主要因とされた文献もありますが、原因が多岐にわたるため要因特定する事は極めて困難であると云えます。
強度や環境上の問題ではなく白い成分も環境上の問題もありません。
塩酸を含むトイレ用洗剤などで洗い流すことができます。
本件は写真をじっくり見ると、一枚目と三枚目がまさに白華現象ですが、二枚目の部分は床の壁のとり合い目地に隙間が出来たようにも推察されます。
白華現象は洗浄で解決出来ますが、取り合い部分の隙間に関ししては対応が異なりますので、業者さんとの交渉に注意を要します。
私達は全国に多くの施工仲間が存在しますが、この白華現象の対応に大変な苦慮をしてきました。
解決策は塩素系やクエン酸系の洗剤で洗い流すことしか対応出来ませんでした。
また、この住宅110番の回答を盾にして業者と立ち向かう事は、決して賢明な行いと云えません。
クレーム(苦情)とは、何も対応しないで逃げ回る業者に対し抗議する行為です。
賢明なお施主さんは、業者を上手にその気させて修理修繕させる人のことです。