高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2024.06.20

基礎土台材木の亀裂に伴う安全性ついて

質問者/神Sさん・47歳・男

現在基礎工事が完了し、土台にプレカット基礎材木が設置され日々大きな亀裂が起きております。
この材木に柱が建てられ、果たして安全性が保たれるのか非常に不安です。
この状態の基礎での安全性・問題性はあるのでしょうか?
また、基礎施工後雨が数日間続いており基礎、柱等の材木が雨に濡れている状態です。材木を数日間雨にむき出しで放置しておいても問題はないのでしょうか?
施工会社に聞いても、問題はないとのことです。何か問題があっても本当のことは言ってくれないと思いますので、是非アドバイスをお願いいたします。
 二枚目の写真をご覧になれば解りますが、木材は乾燥して行く過程で、芯から放射状に収縮によるヒビが入るものです。製材の際に木材の芯から、どの部分かを引き割って構造材となりますが、そのヒビが表面に露出する部分と露出しない部分があります。
 本件の場合は、容認できる範囲であると思われ、竣工後に構造的に問題は発生しないと思います。また、プレカット木材の場合、殆どが人口乾燥剤で木材の油脂分を取り除いておりますので、一時的な雨水に浸っても次第に乾燥するものです。
 写真では少ししか写っておりませんが、基礎コンクリートはかなり強固に綺麗に仕上がっているようです。つまり、工事そのものが丁寧に進んでいる事が伺えます。したがって、工事そのものに問題は無いものと思っても良いと思われます。
 この土台などの主要構造物が亀裂などで竣工後に構造的な問題を生じさせた場合、瑕疵担保責任の対象となり、施工者側の責任が法律で義務化されております。この事は施工者も承知であると思いますので、あまり心配することは無いと思われます。