高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

構造・建材について

断熱性や防音性、構造の強さなど

2024.06.26

下地の石膏ボードにヒビ

質問者/Mさん

 1年前に建築条件付きで家を建てました。建物は木造在来工法です。
 先日、腰窓の右下部分のクロスが剥がれていたので、乾燥などで収縮したと思い見てみると、下地の石膏ボードが30センチほど縦にヒビが入っていました。クロスは継ぎ目なのですが、石膏ボードは継ぎ目でないため、どのような原因が考えられるか教えていただけないでしょうか? また、ヒビの入った石膏ボード裏は通し柱なので構造的に問題があるのか心配です。1年ほどでこのような症状が出るのは当たり前なのでしょうか?
 業者に補修依頼する場合、適正に補修してもらうにはどのように指示すればいいでしょうか。よろしくお願いいたします。

 写真での判断とさせていただきます。
 従来どおりの施工なら、窓の右側に柱が通っていると思われます。その柱に窓受け材が付いてサッシを支持しています。乾燥の十分でない木材を使用した場合、新築して1年程度で木材が相当の収縮を起こす場合があります。窓枠の方縦と下桟の突き付け部分も開いており、構造木材の狂いによると考えられます。さらにその窓の端の部分はサッシの結露水が染み込む場所でもあり、クロスが剥がれ易い状況の場所でもあります。木材の収縮に関しては、宿命的な場合もあります。
 ただし、構造体そのものの床、柱などが傾いたりの大事になっていないかをしっかり検証すべきです。木材の収縮以外の構造体に問題がある場合(粗悪な木材を使用したり、雨水で木材が腐ったり、その他、竣工するまでに出来た瑕疵)は、瑕疵担保責任の対象になる場合もあり、その場合には法的に施工者の責任を問わせることができます。構造に問題がないのであれば、表面的な補修を行うことで大丈夫だと思われます。