家の外回りについて
外壁や屋根のデザイン、土地の水はけなど
2014.11.26
サイディングと屋根の隙間
質問者/秋田県秋田市・SKさん(会社員・40歳・男)
いつも拝見させて頂いており、大変参考になっております。
数ヵ月前に新築したのですが、1階の屋根と2階のサイディング部分に人間の指が入るくらいの隙間があいております(サイディングの裏側に指の付け根まで回るくらいの隙間です)。
わが家はほぼ総2階で、1階に屋根があるのはこの部分のみなのですが、この屋根づたいにサイディングとの間がずっと隙間が開いている状況です。
これは正常な状況なんでしょうか? それとも施工忘れでしょうか?
一般の外壁は、内側から内装材、ポリフィルム(気密シート)、断熱材、透湿シート、通気層、そして外側にサイディング外壁材が施工されるのが一般的です。
外壁材の内側の通気層は、その下部から空気を取り込み、上部から開放する構造になっている場合がほとんどです。この通気層は、サイディング外壁材の日射熱に熱せられた時に上昇気流が発生し、その熱を上部から逃がす役割を果たし、またサイディングがら漏水した雨水を下部から排出する出口となります。
本件の場合は、その通気層の下部の部分と思われます。
上部は小屋裏に逃がしたり、同じような隙間をあけて外部に開放する構造になっていることと思われます。
1階の外壁材にも同じような隙間があるか、隙間に変わるスリットがついているものと思われます。つまり、正常な施工であり、施工忘れではないと思います。