工事ミス・トラブル
床下浸水やアルミサッシの歪みなど
2024.08.01
アンカーボルトの位置について
質問者/三重県三重郡・OSさん(会社員・33歳・男)
現在、建売住宅を契約し建築中なのですが、アンカーボルトの位置について疑問があり、投稿させていただきました。先日現場を見に行った際に気がついたのですが、土台の継手付近には1ヵ所もアンカーボルトが施工されておりませんでした(ピッチについては1.5m間隔以内で施工されております)。
施工業者に問い合わせたところ、アンカーボルトが継手に接触するのを防ぐために、あえて施工しておらず問題はないとの回答でした。建築基準ではピッチの指定はあっても施工位置までの指定は無いと聞きましたが、これは施工位置についてはあまり重要ではないということでしょうか。当方としましては建売住宅ということもあり、小さな問題程度であれば仕方ないのかとも考えておりますが、もし問題があるとすれば、どのように施工業者に申し入れればよいかアドバイスをお願いいたします。
建築基準法では、構造耐力を保持するために必要な箇所にアンカーボールトを取り付けるように記述されています。それには柱、筋交い、土台が緊結しなければならない重要な箇所が必ず何ヵ所か出てまいります。逆に重要でない場所にアンカーボールトは必要が無いとも受け取れます。
建築基準法には明確にアンカーボールトの間隔をいくつ以内にしなさいと明記されておりません。しかし、住宅金融機構の仕様では2.7m以内(1.5間)となっています。また、公共の木造住宅のアンカーボールトの間隔は、1.8m以内にしないさいという指導要項があります。
いずれにしても、アンカーボールトはその本数ではなく、地盤の揺れを建物を護るために、上部の躯体をしっかりと土台、基礎を緊結させることが大きな目的です。
写真では、その重要性を見極めることができませんので、施工者から充分に納得のできる説明を受けるべきです。このアンカーボールトは瑕疵担保責任の対象となり、施工者の責任が法的に義務化されている部分です。