高性能・健康住宅「ファースの家」開発本部株式会社福地建装

NPO住宅110番・相談回答集

工事ミス・トラブル

床下浸水やアルミサッシの歪みなど

2013.03.06

既存擁壁クラックの件

質問者/尼崎市・HTさん(会社員・31歳・男)

 去年7月に工務店から建築条件付き土地(既存擁壁付き更地、以前築35年の家が建っていたらしい)を購入し、去年の12月に家が完成しました。最近気づいたのですが、既存擁壁、1ヵ所(高さ約1.3メートル)に上から下までクラックが入っています。建築中にクラック部の上からセメントを塗って補修した跡があるのですが、それにもクラックが入っており意味をなしていません。
 雨水が入って鉄筋を錆びさせるのではないか? 擁壁の強度が低下して、土や家の重みによる圧力に壁耐力が落ちるのではないかと心配しております。

 瑕疵担保責任で工務店に補修してもらえるのか?
 どのように交渉すればいいのか?
 補修方法は何が良いのか?

 3点教えていただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。

 写真で見ますと相当年数の経った擁壁のように見えます。
 また、コンクリートの亀裂部分の補修については、むしろヒビ割れを目立たせるような最悪の手法を用いています。しかし、あたりに存在する住宅敷地の擁壁を一度、見回ってみてはいかがでしょうか。
 本件の写真より、もっと酷いヒビ割れの擁壁がたくさん存在すると思います。擁壁は造成時においての施主や施工業者の判断で仕様が決まります。これは、大規模な擁壁以外、法的な指導の枠の外にあるからです。

 本件はすでに家が完成されているようですが、出来た家は法的に瑕疵担保責任が課せられております。つまり、擁壁がどうであろうと建てた家に構造的な問題が発生し、その要因が擁壁も含む地盤や基礎などにあった場合、法的にその責任が課せられるようなっております。
 本件の場合、土地付きで家を建築しており、その敷地(擁壁の状態も含む)に関する事項が約定に記載されているかどうかにもより、ここでは判断できませんが、状況から見て、あまり心配をなさることもないように感じます。